5月5日Ⅹψ(3)
詩歌さんがが汀のところへ向かった後、私と架那さんは睡眠をとりました。
私が気持ちよく寝ていると、佐藤にメイクアップしますと、起こされてしまいました。
正直かなり眠いですが弱音は吐けません。
「では始めさせていただきます」
なんでも、私たちが寝ている間に、顔の3Dデータを取り、それを出力してフェイスマスクを作っていたそうなのです。
なんと手際が良いことでしょうか。
佐藤は、椅子に腰掛けた私の顔に詩歌さんの顔の形で出力したフェイスマスクを被せ、その上から地肌に似るよう、化粧を施していきます。
これは所謂、スパイ映画とかでみるやつですね!?
かなりテンションが上がってしまいます。
その後、詩歌さんの地毛に近いウィッグを用意し、被ります。
いつも見慣れた髪色でない自分が鏡の向こうにいると言うのは少し変な気分がします。
それと、私のオッドアイを隠すためのカラーコンタクトを着用します。
コンタクトレンズは初めてつけます。
・・・かなり怖いですね、これ。
躊躇いながら、えいえいと苦戦していたら佐藤がすっと入れてくれました。
恥ずかしいです。
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