5月5日Ⅷψ(14)

「はあっ!」

「ぐあああっ」「っつあっ」「うわぁぉあっ」

霞椿を横一文字に振り抜くと、一気に五人程が吹き飛びます。

我が霞椿は今日もいい調子です。

「おらよっ!」

「なっ!?」

不覚にも背後から棒を振りかぶってくる男性の姿が目に飛び込んできました。

大変、これじゃ避けきれな---。

「ぅぐあっ」

斜め上から飛んできたゴム弾が男性の頭にあたって倒れました。

「汀!!」

パッと勢いよく頭上を見ると、肩にスナイパーライフルを担いだ汀が小さく頷いていました。

的確な援護ありがとうございます、汀!


「せやぁぁっ!」

私は再度力強く霞椿を握ると、走ってくる方々に強く薙刀を振りかぶりました。

「ここを通れると思わないことです!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る