5月5日Ⅵψ(6)
「次は河津、河津」
JRと伊豆急行を乗り継いで私は汀と河津町に向かっています。
汀には恥ずかしくて到底言えませんが、私は今とてもワクワクしています。
ローカル線に乗り継いで、どんどん鄙びた風景に移ろう車窓を眺めているのはとても新鮮で貴重な体験だったからです。
「ではここで降りましょうか」
「はい」
電車の上部にある棚に載せた荷物を汀が下ろしながら先導してくれる。
「すごいです!あたり一面自然ばかりで、まるでねんねんびよりみたいです!」
駅を出て目の前に広がる大自然の風景に年甲斐もなくはしゃいでしまいます。
空気が美味しいです。
「では向かいましょうか」
「は、はい」
私が一通りはしゃぎ終わったのを暖かい目で見守ってくれていた汀が、しばらくしてから私を呼んでくれる。
完全に私の行動を見透かされていたことに一抹の恥ずかしさを覚えながら、私は小走りで汀の元へ向かっていきました。
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