5月5日Ⅵ(4)

「それは、詩歌さんがもう一人前にもう成長したということですか?汀」

「一人前、とは言えませんが十分戦力に加えるに達していると考えています。

 対人戦闘で言えば申し分ないレベルには到達しています」

汀さんは端的に愛奈さんに事実を述べる。

「私は何も問題はありませんし、寧ろ歓迎すべきことだと思うのですが、詩歌さんと架那さん本人はどうですか?」

「私は架那ちゃんの警護ができるなんて願ったり叶ったりだし、文句なんてないよ」

「私も詩歌の護衛に何も心配ないよ。すごい心強い」

詩歌も私も文句などない。

「では楠木様の護衛は任せたぞ神坂」

「はい。師範」

ポンと詩歌の肩を軽く叩いて汀さんは真剣な表情で告げる。

対する詩歌も真っ直ぐに汀さんを見つめている。


「では早速向かわねばなりませんので皆様準備をお願いします」

奥の衣装部屋から佐藤さんが皆を呼ぶ。

ここで支度を整えたら、さあいざ浜松へ!

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