4月15日Ⅳ(5)

「架那ちゃん、今日帰り清水銀座行ってみない?」

放課後に入ると、神坂さんがそう切り出してきた。

清水銀座?あの、さびれた商店街?

「別にいいけど、あそこって何かあったっけ?」

あんなところ行っても楽しいのだろうか。

「色々あるよ!色々!」

神坂さんは実に楽しそうにそう笑う。

「行こ行こ!」

「しょうがないなぁ」

私たちは笑い合うと、学校を出て清水商店街へと向かった。


へー、意外とここって大きいんだなぁ。

今まで遠くからしか見たことなかったから、近くで見ると大きいなぁ。

「何止まってるのー?行くよー!」

先を歩いていった神坂さんが手を振って私を呼ぶ。

「今行く」

そう言って私は彼女の元へ歩いていった。


「ねえねえ、ここ寄らない?」

彼女はある店を指さした。

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