『Liary〈ライアリー〉~さんぱち はじめの嘘日記』

さんぱち はじめ

5月29日[土] わたしの人となり

 は~あ…。


 夕方、スーパーへ。食材のほかに中華調味料も切れているから買うつもりでいた。香味シャンタン(缶のやつ)。


 棚が空だったので、在庫がないか店員さんに聞く。店員さん「……はい??」みたいな対応。変な間があって、こちらがキョドる。在庫があればほしいんですけどと、勇気を出してもう一度伝える。店員さん、棚を見て、やっと理解した感じで無言で奥へ。


 なんだったのだろうか、あの感じ。こっちの言葉を理解していないような、「はて?なんのことでしょうか?」的なあの首かしげ具合。


 と、その時は思ったが…。

 うん、そうだよね?違うよね?香味シャンタンなんてこの世にないよね?それを言うなら香味ペーストだよね。あの金色のチューブのやつ。でも香味ペーストじゃないもんね?あのカンカンのやつは。ありゃ創味シャンタンだよね?

 ずーっと間違えて呼んでました。かれこれ5年以上、ずーっと間違えてました!


 この珍事。初対面の人にわたしという人物を紹介するのにうってつけのエピソードだろうな。こういうことは、昔からよくあった。仕事などでも日常的に凡ミスするポンコツおじさん…。


 それにしても、「目は口程に物を言う」「目顔」ということわざや言葉があるが、言い得て妙。マスク・コミュニケーションな世の中になって久しいが、あの店員さんの眼の表情…。推測するに、まず「香味シャンタン…?なに言ってんだ、このおっさん?」みたいになって、次に「香味ペーストがほしいの?創味シャンタンがほしいの??」てなって、多分、棚を見て「ああ、創味シャンタンがほしいのか、コイツ」みたいな。そんな感じだろうか。


 今からゴジラを観る。結局、在庫はなかった。は~あ…。

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