【閲覧 要注 意】「白ご飯」
「あれ?ここにお茶碗置いてなかった?」
お母さんが、そう訊いてきた。
「これ?」
僕は、空になったお茶碗をお母さんに見せた。
「あ~、もしかして」
「うん、食べたよ。いけなかった?」
学校から帰ると、テーブルの上に、お茶碗に盛られた
高校生で食べ盛りなのだ。我慢できなかった。辛子高菜をたっぷり乗せて、僕は、ご飯を一気に掻きこんだってわけだ。
それに、このお茶碗は自分のお茶碗だし、ダメなことはないだろう。
「あ……、食べたんだ。大丈夫、だった?」
空になったお茶碗を見て何とも言えない表情になったお母さんが、また訊いてきた。
「うん。なんで?」
「いや、あれ、米粒サイズの大量の白い幼虫だったけど」
「えっ!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます