第29話 満天の星空、月無し
よし、やっとデザートの時間だ……妃芽がアーンってしたのは食べた。しかし、代償にお前……こんな時にも食べるのかよ……って皆に思われた。もういい過ぎた事だ炭酸のような飲み物を飲むんだ、コーラみたいなのは嫌だなぁ。コーラはちょっと……って感じだけどもしコーラ風味だとしても炭酸が飲みたいから飲む、デザートも楽しみだ。
「ゆーちゃん、デザート持ってきたよ」
「私は炭酸みたいなのー」
なんだこれ……?つんつんするとぷよぷよしている、掴める水みたいだな……!?持ってみよう、手で持てる!わぁお!
パシ
「ゆーちゃん、手で取っちゃっダメ」
「はい、すみません……」
そりゃそうだよな……4人で食べるんだもな……
「なら俺が全部食べるよ……ごめんな」
「「「別にいいよ、私も食べるから」」」
「え、でも……」
「「「嫁ですから」」」
嫁ですから……?パワーワードかな?まぁ、3人がいいなら良いか!食べよ!
パク
「!?これ飴!?美味し!」
「ほんとだ、飴みたい……不思議ー」
「甘くて美味しい」
「多く取りすぎた…」
妃芽多く取りすぎて頬っぺたの片方だけハムスターみたいになってる可愛い!
後はケーキとなんかよく分からないけど甘いお菓子だった、飲み物が飲みたいな…って炭酸みたいなの取ってきてくれたんだった。飲も。
「!このシュワシュワ感!炭酸だ!」
甘過ぎず美味しいな、ん?皆色が違うな?
「同じ味の炭酸なのか?それ」
「違うよー、これは甘いヤツだよー?」
「苦い炭酸みたいなのがあったからそれ飲んでる」
「これはゆーちゃんが好きなちょっと酸っぱい炭酸だよ」
皆に飲まして貰った、俺のも皆が飲んだ。妃芽の甘いのは本当に甘い、ス〇バの甘々ドリンクの味の炭酸みたい……狐子佳の苦い奴は本当に苦い、うーん……難しい苦さだなぁ、珈琲のブラックのような感じでは無いし、皆が苦いもので思い浮かぶような感じの苦さでも無い、苦いのが苦手な人でも大半が飲めるんじゃないだろうか?異世界だからよく分からない味があってもおかしくない。小晴のは俺がさっきまで飲んでた酸っぱいやつを炭酸にした感じだな。俺はキツい炭酸だな……エナジードリンク?って、ん?
「あ、動けるようになってるわ」
「「「あ」」」
「「小晴ー」」
「強化十分だと思ったんだけど……」
「え、いつまであのデバフ強化するつもりだったの?」
「「「明日」」」
なんて事だ、早めに解けて良かった。でもこれLv上がっていったら……。よし、考えない事にしよう。
にしても、風呂一緒に入るつもりだったんだな……旅館まで待てよ……定番だろ?大体のラノベに旅館で温泉は出てくるんだから!いや?自宅もあったな?ま、いっか。
色々騒いでたらいつ間にか22時になってた。
「よし、帰るぞ。忘れ物がないか確認してくれ誠」
先生が先生感あるな、本来の姿か?違うな、これが仮初の姿だったんだな。
「おい、誰だよ金網忘れたらやつは!」
何故金網があんだよ、店のじゃないのか?
「あ、ごめーん!さっき造って置きっぱなしだった」
「造れるもの増えた?」
「増えたよ、Lvが上がったからね!生産職で力合わせたら結構色んなもの造れると思うよ」
明日休みだし、トランプとか造って貰うか。
「なんかトランプとか造ってくれよ、明日皆で遊ぼうぜ」
「「「「いいね!」」」」
「造って欲しいのがあったら相談してねー」
そんな事言いながら階段……じゃなかった……実は黄金の宴亭階段無いんだよな、ワープで飛ぶ感じなんだよね、異世界って感じするな。
そんな事思ってるうちに外に出た、まだ明るいなって違うわ……店店に明かりがついてて明るいんだな。
「うわぁ……!空が綺麗!」
空?見てなかったな、そう言えば。
「「「うわぁ!綺麗」」」
満天の星空……ん?月が……無い!?ただ大きい星が何個かあるな。それが明るいから真っ暗にはならないのか。
「日本と全然違うな」
「だねー」
「屋根伝って帰りてー、そう思うだろ?神夜」
大司がなんか言ってんなー、でも屋根伝って帰ると星空を見ながら帰るのか……いいな。
〈なんだ?伝って帰るか?〉
「「「「「「え?」」」」」」
良いのかよ……よし、それで帰ろう。
「皆それで帰ろ!映えるぜ!」
と、言う事でそれで帰ります。
〈ダウンウェイト!〉
重さを下げて貰って、屋根に跳ぶ。皆出来たみたいだな。
軍隊行動のように綺麗な団体行動で屋根を伝って帰る。
〈ん?なんだあれ?〉
の様な声が沢山上がったが気にしない。この風景は皆共通の思い出になるのだろう。20分ほどかけて王城に戻って来た。そのあとは風呂に入って24時には寝た。明日は皆でゲームだ!勝ってやるぜ!
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