ダンジョン鍛錬と問題

第22話 嘘から出た誠なのか?

ダンジョンに出会……間違えた。ダンジョンに入ったサークル名清濁併せの完略者と騎士数人は階段を″登っていた。おかしい、あの宿みたいな所から下ってダンジョンに入ったと言うのに!


「なんで俺達は階段登ってんだ?」


「それは皆思ってるよ、神夜」


まぁ、そうだろうけど。なんか緊張勇者に言われるとちょっとムカってなるな。


「あ、ボブゴブリン」


「「「「〈〈何!?〉〉」」」」


あ、ちょっとやばいかもしれない。有るよね、驚かそうとしたら相手泣いちゃうとかなんか間が悪い時だったみたいな?今の状態だよね、うん。怒られる。


「嘘です、ごめんなさい」


潔く、素早く、誠実に謝る。


「「「「〈〈は?〉〉」」」」


「「「ゆーちゃん?」」」


うむ、夕飯は食べたいな〜きっと美味しんだろな


「おい!本当にいるじゃねぇか!エネミー反応あるぞ!構えろ!」


「いるよ!皆戦闘準備!」


良かった、俺も取得したいな気配察知系のやつ。というか忍術Lv上げれば覚えるんじゃ?


「ゆーちゃんは後でお話!」


妃芽……忘れてもいいんだよ……?


〈待て待て待て、全員じゃなくて良いだろ〉


出てきたのはレアモンスター!名前はボブシルバーゴブリン。耐久高め、体力高めの強敵だ。普通レアモンスターは階層の数字が低いほど出る確率は低く耐久と体力が高くなる、そして大量経験値とレアアイテムを必ず落とす。つーまーりー?何が起こるか分かるよね?こうなったのさ


〈全員でやれ!全員で!耐久あるから技も魔法も使え使え!絶対倒すぞ!退路無くせ!おい!あの魔法かけろムナヤ!〉


〈分かってますよ!アライトランスメーション!〉


〈味方の攻撃が透過する魔法だ!覚えれる奴がいたら覚えとけよ!〉


「皆行くぞ!倒すぞ!」


学級委員長もとい緊張勇者の掛け声で全員が攻撃し始める。


「硬!なんだコイツ!」


「ちょっと!魔法効いてるの!?これ!」


〈串我酸!〉 〈光輪突〉 〈アイスピア!〉


「ブロックダウン!」 「アップグレード!セット3!」 「彩夏の応援!!」


スキルを使い魔法を使い、味方を強化、相手の防御を下げる等全力で攻撃する。錬金術師や製造者などの職を持っている者も剣などで殴っている、騎士が失念しているが強力な攻撃スキルをレアモンスターが持っている場合も有るのだ、今回は持っていなかった様だ。


「硬すぎ!なんだこい……あ、倒した」


倒すのにかかったのは2時間、全員クタクタだ。どんだけ強いんだよ、マジの初心者来たら死んでたろこのモンスターで。


バタバタ、バタバタ


「なんだ皆疲」バタ


「おい!?大司!?ウッなんだ……」パタ


〈!?そうかッ!Lvアップ酔いか!クッ!俺達もか!ドームプロテクション!ハイディングルーム!〉


パタ


こうして全員が一旦気絶する事になった。


盛大なLvの上昇、ここはダンジョン何があるかは分からない。人は全員が害の無い人間とは思わない方が良い。


ここで1つ思い出して欲しい、まず騎士達は国民のステータスが高い国で上位に20%に入る者達だ。そして神夜達完略者はみな初期ステータスの時点で高い。そんな者達が50人がかりで2時間も倒すのにかかったのだ。反撃は無い、逃げることも無く、ただそこに居ただけのレアモンスターに……ちなみに低階層でレアモンスターを見つけたら即撤退して騎士団に連絡しなければならない。倒せる確証があるなら神夜達のように戦ってもいい事になっている。

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