第20話 ダンジョン【夜話の瞬き】へ到着

時は少し戻りダンジョンへと向かう前の事


〈全員居るな、武器は持ったな?小型ポーチにはポーションの類はしっかりと入っているか?確認しておけよ。準備を怠り、確認を怠り死んだ者なんぞ掃いて捨てるほど居るぞ?〉


そう言われると全員しっかりと確認してきていても不安になるものだ。


ゴゾゴソ、カチャカチャ、ガチャガチャ

カーン!キーン!


当然の様に小型ポーチが見た目通りしか物が入る訳ではなく、沢山の物が入れれるポーチだ。その中には瓶に入っているポーションやら固形物のポーション、研石、ご飯など入ってる訳で出したりしまったりすると音がなる、そして武器はもう携えているので他の人の武器と当たり音がなったりもするわけだ。しかし出来るだけ音が出ない方がいい、割れたり、傷がつくからだ。


〈良いな?確認が終わったら最後に自分のステータス等を確認しておけよ〉


確かに今までの頑張りなど確認してどの程度動けるのか、やれるのか確認するべきだな。俺のステータスはこんな感じになった


名前 : 楪神夜 Lv1


状態: 健康


クラス :武将


力:864 魔:849

速:956 防:794

智:986 幸:4


[スキル]

オールマスターLv2

破魔Lv1

妖術Lv2

忍術Lv2

刀剣Lv5


[称号]

元最強武将、常世の主、魔を枯らす者、智者、ハーレム、転移者、転生者


オールマスターLv上がらな過ぎだろ、刀剣は5まで上がったけど他のやつは1上がったか上がらなかったしか無い。忍術、妖術はいざやってみると出来なくなっていたのでLvが1しか当たらなかった。破魔に関してはしょうがない、だって魔なんて居ないもの!まぁ、実を言うと城内探索の時に気付いたんだが幽霊ならこの城にも居るはずだ。しかし、そこに行けない、行かして貰えない。許可が降りない事と、物理的に行けない事だ。特殊な行き方なのか、条件なのかは分からないがまぁ、良いだろう。ただ気になるのはその事を王に伝えたら側近達も王もとても真剣な顔になった事だが……。分からないものはしょうがない、今は諦めようと諦めた。


他のクラスメイト達もスキルLvはなかなか上がったらしい、緊張勇者は7まで上がったものもあるらみたいだな。大体3〜5はスキルLv上がってみたいだな、俺だけ置いてけぼりだ!ステータスは訓練しても変わらないらしい、が!しかし成長率とかに影響するかも知れないと言う説が世界ほぼ共通らしい。何故検証しないんだ?と思うかもしれないが無理らしい、同じ人物が鍛えずLv1からLvを上げる、鍛えずLv1から上げるのは無理だろう?Lvによって成長率倍率が異なったりするため途中から検証するのは難しいみたいだな。


〈それでは行くぞ、ダンジョン【夜話の瞬き】へと〉


よし!行くぞ!そういえば城下町に降りたのは始めてだな


「綺麗だねー」


狐子佳がそう言うのも分かる、大体全員が感激して黙って見ている、窓から見えるのは城の中庭、外庭などだったから城下町は見えていなかった。そこまで高い建物が無いみたいだ、あっても5階あるかぐらいだな。

ダンジョンは城から出て左の方にあるのでそこまでは魔車と言うので行く、魔車は魔力で動く馬車の馬無しみたいな物だ。大体5キロ先にあるので5分くらいで着くみたいだ。60キロくらいは出るみたいだな、街探索等はダンジョンが終わったら良いみたいだ。ステータスは高いがLvが低いからもしもの事を考えて……と言う事だ。


驚く事に5キロ先も王都らしくなかなかにこの王都がでかいと分かる。ダンジョンの前には人が沢山居る、ダンジョンに潜る人が利用する宿屋、食屋等が建ち並び賑わっている。ダンジョンを探索する者以外にも美味しい店など屋台も出しているため多くの者が集まるらしい。今日は取り敢えずダンジョンで鍛錬兼Lv上げなので帰りにこの辺りにある食屋でご飯を食べると聴いている。美味しそうな匂いがさらにするのだろうと思えるくらいに店が沢山ある。


〈着いたぞ、ここがダンジョンに入る所だ〉


そこは家があった、確かに家と言うには大きいがもっとなんかこう……ダンジョンだ!みたいな雰囲気が欲しかった。


〈気分悪い者は居ないな?行くぞ!〉


「「「「「「おーーーー!」」」」」


こうして初ダンジョンの初探索……いや鍛錬が始まった。


今日はLvどのくらい上がるかなー楽しみだ。

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