第121話 梅ちゃん、少し記憶障害?

 久しぶりに梅ちゃんからの電話。

 

 会話中にいろんな不具合を発見。

 まず、曾孫四人いて、全員男の子っていうのを忘れてました……


 それから、月猫家で舅さんと姑さんと同居することも忘れてました……

 あれ? 私、梅ちゃんに話していなかったかな??? 私も記憶失ってる💦


 で、同居するよって話をしたら、こんな会話になりました。


「なんで?」

「なんでって。家、家事で全焼したから」

「んだって、二人、貸家に入ったらいいべ」

「いやいやいや、もう、ここに来るから」

「おらだって、年いって煮焼きするのも大変なのに、一人で暮してるんだから、二人も貸家でいいべ」

「あのね、ここ二人の息子が建てた家だし、私、一人で暮らしているから、ここでいいんだって。もう、決めたことだし」

「……」


 あぁ~、梅ちゃんは、姑さんと舅さんのことが羨ましいんだな。今までは元気だったから、自由気ままな一人暮らしで幸せだったのに、体調崩してからは寂しさを感じるようになってたもんね。ここに来たいって呟いてたし。


 でもね、梅ちゃん。

 あなたにも長男のお嫁さんおりますよ。

 その関係、切ったのは梅ちゃんですからね……


 ついでに、一緒に暮らしていた妹を追い出したのも、梅ちゃんですから……

 そりゃ、一人になるでしょうよ。


 昨年の救急搬送事件より、かなり気弱になっている梅ちゃんですが、まだ大丈夫です。

 お友だちと、お食事に行って来たそうです。2個750円のりんごも買って食べているそうです。ご飯も、もりもり食べているようなので安心して下さい。


 

 

 



 

 

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