第94話 新しい施設へ。

 夫は明日、新しい施設へ転居致します。

 今度は個室です。


 実はこのお引越し作業に頭を悩ませている月猫であります。

 必要な物のリストは頂いているので大丈夫なのです。

 タオルとか歯ブラシとか、日用品は用意しました。

 が、プラスαの趣味の物の準備に頭を悩ませております。


 昨年9月クラシックCDを用意したのですが、おそらく一人ではプレイヤーを操作できなかったのでしょう。もう、聴いていないようでした。

 右手が使えるから大丈夫かと思いましたが、誰かにCDの入れ替えを頼んだりすることを躊躇したかもしれません。

 

 指先を使うゲームも用意しましたがそれも使っていなかったようです。

 もともと、本は読みません。左側が見えないので、余計に読まないと思います。

 みんなの写真を送るために購入したタブレットも使っていなくて……

 (本人、見えないと言っていました)


 唯一の楽しみは、テレビなのかな。

 テレビも多分、半分見えていないかもしれないけれど。


 一体、夫に何を用意してあげたら喜ぶのじゃー。悩む。


 でもまぁ、新しい施設では家族が部屋に集まって、ゆっくり話ができるので今より楽しいと思います。


 夫が倒れてから、急性期治療の病院・リハビリ病院・リハビリ施設と移動ばかり。本人は自宅へ戻るつもりでいたようでしたが、自宅介護は無理と私が判断しました。


 ショートスティとデイサービスを使って自宅介護をしている方が多いと思いますが、私、この併用スタイルがわかっていません。

 わからないまま無理と判断したので、改めて調べてみました。

 

 要介護4の夫の場合、二泊三日ショートスティ。デイサービスを三日か四日使えるのかな?


 つまり五日間は、自宅で夜の介護負担ということになるのか? 

 夜のオムツ交換が、一回か二回か三回か……(わかっていない妻)

 ふむふむ。そうかそうか、夜、眠れないわけだな。

 これでは、仕事しながら介護するって大変ではないか!

 介護離職が社会問題になっている理由を、今、実感する月猫。


 我が家の場合夫が脳出血で倒れているので、高齢者の介護と若干異なる経緯を辿っています。


 認知症を発症した場合は、軽度の場合は要支援1から始まります。施設入所を家族が考えるのは、やはりトイレ事情に問題が出た時のようです。(弄便ろうべん・便をいじったり、食べたりする行為)


 しかし、「要介護3になりました。特養入れます」となった所で、特養に空きは無く家族は途方にくれます。

 で、特養の費用なのですがね、自治体で出しているパンフを見ると施設サービス費一割で25000円(要介護4)くらいって書いてあるんですよ。


 それを見たら、月25000円だと思いますよね? そこに日用品を買い足したとしても50000円でお釣りくるかなと思うのですが、すっとこどっこい。


 これは、介護保険の自己負担額。ここに、食費やら住居費やら加算されて、あら不思議、あっという間に10万円超えそう。


 収入のある方は、三割負担なので10万円超えます。

 収入がなければ、50000円くらいなのかなぁ。


 さてみなさん、いづれ介護はやって来ます。

 自分の親かもしれません。義父母かもしれません。配偶者かもしれません。子どもかもしれません。自分自身がお世話になるかもしれません。


 何も知らずに介護が始まると大変です。

 たまにでいいので、介護系のニュースはチェックしておきましょうね。

 と、自分に言い聞かす月猫でした。


 ちゃんちゃん。


 



 

 


 

 



 

 


 

 

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