第9話 梅ちゃんの恐ろしい予言。
梅ちゃんは、ときどき予言をする。これがたびたび当たったりする。人並外れた『勘』を発揮する時があるのだ。
梅ちゃんは覚えていないだろうが、私にとって忘れられない予言。
「家さ、借金取りが来て大変な夢みだんだ……」
と、一時期ぶつぶつ言っていたのである。
もちろん、そんなことはないだろうと思っていたら、父が莫大な借金を抱えていた。
しかも、借金のことをみんなに隠しお酒を飲んで、現実逃避をしていたのである。
そんな飲み方をしているものだからアルコール依存症で入院し、借金も発覚。
この時、私は梅ちゃんの予言を思い出し、野性の勘の凄さを目の当たりにした。
そう、沈む船からネズミが逃げるようなそんなアンテナが、梅ちゃんにはある。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます