第8話 レベル上げ効率化を求めて新天地へ
「そろそろ遠出しようよ」
「この辺りの魔物じゃレベルが上がりにくくなったし、お金も微妙。そもそも狩りすぎて魔物が街付近にうろつかなくなっちゃったし」
しかし、カルミアの言うことももっともだ。この世界にきて早半年。俺のレベルは51。カルミアも48になっている。しかし、新規のスキルはほとんどなく、重要なものといえば素人剣士が二流剣士(筋力、防御力中増加)に上がったことくらいだ。
今更ながらスキルについて説明しよう。スキルには大きく分けて職業系、体質系、魔法系、固有系がある。
職業系はその名の通りテイマーや剣士のような職業に関するスキルで、大抵は一つを特化して上げていくらしい。
体質系は種族ごとに持っているスキルだ。例をあげると、前回使ったスライムの『
魔法系もそのままだ。火、水、風、土、光、闇ともう一つあるらしいが、本で調べたが
固有系は、
話を戻そう。
「それはいいけど、行くあてはあるの?」
「もちろん!西の王国、パラキシアよ!」
…はい?
「えっと、確か西って魔王が現れた方だよね?」
「そうだけど?」
「近づくのは
「魔王城の近くってことはそのぶん敵が強いと思うの。て事は、レベル上がりやすいし、お金も稼ぎやすいでしょう?」
「そうだろうけど…」
「パラキシアは獣人の国で…」
「行こう」
「4国の中でも一番景観が美しいって言われてるのよ。国の1/3が…え?」
「すぐ行こう」
「いや、どうしたの」
「早く行こう」
服装を整えてお金を持って準備完了。
*
この世界では長距離の移動に馬車が使われる。強い魔物の多くいる夜間はそれなりにお金がかかるが仕方ない。
パラキシアまでの道のりは遠く、着いたのは4日後だった。
「おおぉ、すげぇな…」
入国して真っ先に目の前に広がったのは、広大な花畑だった。
「でしょでしょ。この国の1/3は花畑なんだって」
どこをみても多種多様な花が咲き誇っている。花の楽園という言葉がよく似合う。そして、
「それに
「じゃあ、どこか見て回ってみる?」
「宿屋に行って寝る」
「ええぇ…」
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