第6話 戦闘風景描いてみた
「おい、この前『夜中の悪魔をぶっ飛ばしてくる』って言ってた二人組、次の日から様子おかしくないか?」
「だよな。なんかぶつぶつ独り言言ってるかと思えば、急に許してくれだとか、本物の悪魔だとか…一体何があったんだ」
「やっぱり夜中の悪魔の噂は本当だったのか…」
*
少しまずい状況になりました。いつも通り森にレベル上げに行くと、熊の群れに出くわしました。5頭位います。熊って群れるんだ。なんて
「…どうする?これ。逃げたら殺されそうじゃない?熊の群れとか本気でシャレにならないんだけど」
「倒すしかないないでしょう。…勝てる?」
「どうだろう。多分いけるけど…一応魔物全員召喚して」
カルミアが
「2部隊に分けて一体ずつの距離を離しながら狩っていけ。俺とカルミアで2体相手してるから、倒したとこから応戦に来てくれ」
作戦を伝えると、3つの部隊に分かれ、三 方に散らばっていった。熊が一頭ずつ追いかけていく。
残った2頭がこちらを
剣を構え、まずは右の熊に向かって走る。
*
男がこちらに向かって来る。
驚き、動きが止まる。瞬間、背中に激痛が走る。反射的に背後を殴りつけるが、当たらない。確認すると、いつの間に移動したのか5mほどの距離をとっている。
「ナイスアシスト、カルミア」
「ないす、トウジ」
怒り、男に向かって走る。しかし今度は横にかわされ、振り向いた瞬間を狙われ両目を切りつけられた。激痛と目の前が真っ暗になったことに驚き、暴れ始める。
「痛いだろ。すぐ楽にしてやるから」
そう聞こえた瞬間、後ろから首を切られ、意識がなくなった。
*
「あと1頭。今度は援護なしで」
「了解」
今まで呆然と見ていたもう1頭が正気に返ったのか、こちらに向かって走って来る。もう一度横にかわす。同じように目を切ろうとすると、腕を盾に防がれた。
「まじか、対処早くね」
一度距離をとり、今度はこちらから向かっていく。熊は両手を広げて
「ふう、なんとか倒せた。他のところは…まあ大丈夫だろう。解体しとこう」
「そうね。」
しばらくすると、続々と魔物部隊が戻ってくる。一番早かったのは、ウル太郎の仕切る第一部隊だった。ウル太郎が本当に優秀過ぎる。戦闘能力も部隊を率いる力も備わっている。今後主力になるだろう戦力の一体だ。
「あと皆が持って帰ってきた熊を解体して帰るか」
*
日が昇り初める頃、街に戻ってきた。もはや習慣になっているギルドに熊の素材を持っていくと、
「ず、随分遅かったな」
なにやら重そうな
「お前が先に召喚された、マミヤトウジか」
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