夏夜駅に向かう電車のなか

夏夜なつよ駅に向かう電車のなかで私は話しかけられた

樹「隣いいかい?」

日向「良いですよ」

樹「日向は笑えてる?」

日向「笑えてないです…トラウマを抱えてからずっと…」

樹「そっか…」

私が何故笑えないかと言うと私が中学一年生の頃にあったある出来事が原因で笑うことが出来なくなった。微笑むことはできるのか?と言われることもあるがそれもできない。

笑うことができないせいで、困ったことなんて沢山ある。

中学生の頃なんて、知り合いに良く、「君は感情がないの?」と聞かれることが多かったけど、私は感情がある。けど、欠如けつじょしているのだ。そう、喜怒哀楽きどあいらくの喜ぶと楽しむと言う感情だけが欠如しているのだ。

それでも知り合いは何とか感情の欠如を治そうとしてくれたが、治りはしなかった。私は懸命に治そうと取り組んでいてくれた同級生の事を思い出して心が痛くなった。

今も中学生の時の同級生は元気にしているのかな?と思ってしまう。

そんなことを思っていると夏夜なつよ駅に着いてしまった

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