ふみつなのつき〜先生と生徒のはなし〜
@Amemiya_Ibaraki-milk_nuts
ふみつなのいち
今日もバイト、疲れたなあ。
「まもなく、3番線に快速、船井島行きが参ります。ご注意ください....」
いっそのこと、全部めちゃくちゃにならないかな。
今日も、電車、混んでいるな。
「ドア閉まります。ご注意ください。」
僕は、高校2年生の三津園冬紀(みつぞのとうき)だ。
いつも、寝床と学校とバイト先をずっと行き来している生活を繰り返している。
正直、しんどい。恋人も友達も無し。学校では、空気同然の存在だ。
家が、少し貧乏で、この様な生活をしている。
まあ、高校卒業したら、そのまま就職することになるだろう。
「まもなく、上末新町です。お忘れ物無いよう、ご注意ください。」
ああ、降りるか。にしても、眠いなぁ。家帰ったら、ベッド、直行だな。
あれ、あの人、大丈夫かな。倒れそうだけど。少し、声かけてみるか。
「あの、大丈夫ですか。」
「あっ、すいません。少ししんどくて.....」
どうすれば、いいだろう。
とりあえず、あそこのベンチに座らせるか。
「一旦、あのベンチに座りましょうか。」
見た感じ、結構しんどそうだな。
体も、火照っている感じだし。これは、熱、あるな。
水、あったかな。
「水、飲みますか。」
「ぁ、ありがとうございます。」
しゃべるのも、結構しんどそうだな。
ということは、まあまあ重症かもな。
どうしようか。
自分が、運ぶというのもできないこともないが、色々と問題が起こりそうだしな。
「大丈夫ですか。」
「ぅぅぅ.....」
結構、意識も、朦朧としているし、救急車呼ぶか。
数分してから、救急隊員の人たちが来た。
「すみません。こっちです。」
そして、さっきの人を運んでいった。
さっきの人大丈夫かな。
なんか、救急隊員の人がこっちに来た。何かあったんだろうか。
「あの、どうしましたか。」
「すいません、結構意識が朦朧としているので同伴で一人必要なんですけど......」
「じゃあ、僕でもいいなら、行きますけども。通りがかりのものですけど。」
「すみません。お願いします。」
僕は救急隊員の人に連れられて救急車に向かった。
親に遅くなるって、連絡しないとな。
まあ、明日、休みでよかった。
にしても、しんどそうだな。息苦しそうだし。
同伴として、病院までついて来たのだが、何をすればいいんだろうか。
周りは、慌ただしい感じだし。
何か指示があるまでは、入り口の近くにいるか。
「すみません。同伴の方ですか?」
「はい。そうですけども、どうしたんですか。」
「病室が確保できたので、来ていただけますか。」
「はい、分かりました。」
よかった、病室が確保できて。
「大丈夫ですか。」
「は、はい。なんとか、」
良かった。無事な感じで。
「そろそろ、家に帰らないといけないので、また、機会があれば行きますね。」
「ありがとうございます。」
いやー、疲れた。
まあ、無事そうでよかった。
そういえば、あの人、どこかで、会ったことあるような....
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