オワリノハジマリ
川原 晃多
第1話 嫌な予感
7月29日 午前10時26分
プルルルル
携帯が激しく震えた。
マネージャーの横山瑞希からだ。
「もしもし?」
「もしもし。急ですが、仕事が入りました。打ち合わせをするので、今日の2時にいつもの場所に集まってください。」
「わかった。で、どんな仕事?」
「ドラマです。」
「そうだよな。俳優だもんな。」
「よろしくお願いします。」
「はいー」
どんなドラマなのだろう。夏なだけあって、心霊系だったりして。嫌な予感がする。
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