『最後の人類』

やましん(テンパー)

『最後の人類』 前編


 『これは、すべて、ほら噺しです。』




 やましん


 『はあ〰️〰️〰️。のらねこ連合とか、世界ごき連合とか、どぶねずみなんとかや、ひあり連絡協議会とかさ、こんなすごい、シェルターをつくってるとは、予想もしなかったなあ。宇宙ごきが、やはり、からんでるのかしら。しかあし、ほんとに、核戦争するなんて、それまた、本気にはしてなかったよ。ばかだねぇ。もしかして、やましんが、最後の人類かい。それも、まさかね。『あなたは、実験用にのこしたのらごき。我々の惑星につれてゆくのらごきら。』

なんて、ね。やれやれ。地上はどうなってるのかなあ。』


 ここは、ねこママの店から、直に通じていたらしい。


    ……………………………




 宇宙ねこ参謀


 『まさか、にゃ。ほんとに、やるなんて、おもわにゃかったにゃ。どうなってるにゃ。』



 宇宙ねこ情報官


 『にゃ。手持ちの核弾頭、ぜんぶ、使っちゃったみたいにゃ。残しても、あとからは、つかえにゃいからにゃ。実に、合理的にゃ。さすが、地球人類。侮れず。絶滅させるのは、惜しいにゃんこら。』



 宇宙ごき連絡官


 『地球ごきは、シェルターで、おおかた無事ごき。地球ねこや、ちゅうたちもごき。しかし、ワンたちは、人類と共倒れらしいごき。地球ごきは、動きが気になる。人類に替わって、敵対しそうごきごきな。』



 宇宙ねこ参謀


 『地球人類の生存者は?』



 宇宙ごき連絡官


 『各国の政府シェルターは、我々が細工したので、よていどおり、みな、壊れたごき。民間のシェルターは、生き残ったのがあるが、まあ、せいぜい、2ヶ月もたないごきな。ただし、我々から、援助するかどうか、いま、トップ会談しているごきが、親人類派と、反人類派で、もめているごきごきな。』


 

 宇宙ねこ参謀


 『はあ。我々も、人類を悪くは言えそうにないにゃ。結局、みんなで、粛清しあって、誰かが残るごきごきなにゃんか。』



 宇宙ごき連絡官


 『あなた、我々を裏切って、その、つもりにゃ? わが、偉大なる、ゴキスーリン閣下を、裏切れば、全員粛清ごきごきな。』



 宇宙ねこ参謀


 『まあさかあ、にゃこと、ないにゃ。にゃん、にゃん。にゃん。あんたがたが、一番。われらは、二番にゃん、ゴロゴロ。ぺろぺろ。』



 つまり、事態は、のっぴきならない状況だったのである。


 地球では、ごき大将が、ついに、動いた。


  

 『我々の時代が来た。世界の人類以外の生き物よ、団結せよ! 宇宙からの敵は、排除するごき。生き残った人類は、隔離して、保護するごき。真の和平を目指すごき。』




 やましんさんは、寝ている以外には、なにもできることは、なかったのである。


 まあ、お薬が切れて、食糧がなくなって、体のメンテナンスができなくなって、おしまいなのだ。


 ふがいないことだ。


 人類は、妄想に生き、妄想に倒れたのだ。


 権力という、妄想に。



  ・・・・・・・・・・・・・・・・・      


  あらあ、そう書いてしまうと、続く、かしら?

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『最後の人類』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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