第5話 春

スノゥ・フレイクは

そうして、スノゥ・ウィの

暖かい気持ちを感じながら

長い冬を、しあわせに暮らしました。



そして…


青空に、おひさまが

まぶしい陽射しを…


小鳥さんはにぎやかに

春の歌を歌い…



スノゥ・フレイクは

柔らかな陽射しのなかで

みづのように、溶けていきました…




…わたし、どうなってしまうの?



スノゥ・フレイクは

感じたことのない気持ちに

ささやかにふるえました。

怖かったのです。




「大丈夫、僕がついているから」


スノゥ・ウィは


柔らかい声で、フレイクを気づかい

ふたりは、しっかりと手を結びながら

溶けてゆきました。

涙のなかで…

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