第百六十五話 ふつーの日


ミカロユス将軍と会った翌々日に連絡きた。明日南東領領主邸でいいかな?と。

念話でミカロユス将軍に明日昼前に迎えに行くと伝えたドーラ。

「連れてくるだけだからオレ一人で行ってくるわ」とドーラ。


えー、ボク暇になるなぁ、、んじゃヒモノの作業場にでも行こうかな?

「というか、ドーラ、人間を転送できないの?」

「・・聞いたこと無いな、、でもダンマスならできそうだな、今度聞いてみような!」ドーラ



翌朝朝食後の朝のお茶会ミーティングでドーラが北西王国の王様と宰相兼将軍を昼に連れてくるから。と皆に伝えていた。

「悪徳領主どもを何人も征伐してきた偉いやつだ!」とドーラが説明。

「そいつはすごいんじゃないか?ドーラとユータ以外に敵を殲滅した者っていないだろう?」ガンダ

「いや、テイナが大活躍してんじゃん!」ドーラ

「えー、、まぁ、、少しだけ、、メテオできるようになったから、、使ってみたかったの、、」


(ミノさんもいるけどね)ユータ

(ああ、そうだよなー、でも皆知らないし)


「ジオさん達も活躍したじゃん?」

「冒険者狩りのときか!」


「ニヤとマキも峠の向こうの村やもと俺らが居たとこの領都でばったばったと敵を倒したし」

「あー、そんなこともあったよねー」マキ

「?そうにゃったかにゃ?」

マキもニヤもあまり覚えてないのか?

皆、ドーラとユータのやり方がドハデなので、他の人の活躍、中には自分の活躍さえもあまり覚えていない様子。


でも、ドーラとユータとミノの派手なアレがなかったら、他の者達のやりかただって敵から見たら「ゼッテー相手にしたくねぇ!」って思う程のものだ。実際傭兵部隊殲滅して、向こうのギルドが傭兵を雇えなくなって、結局向うのギルドの奴等は逃げてしまったほど。


でもまぁ、、と、今の子たちがそのうちど派手な魔法でがんがん行きそうな気がするドーラとユータだった。




で、その後ムータン冒険者達の様子を西の新しい狩場と中間の街と北の森の街に見に行った。

北の森の街で昼近くになったので、ドーラは迎えに転移していった。


「暇になった。せっかくここ(北の森の街)に来たんだだから街をぶらつこう!」とひとりごちるユータ。


ここの街にも宿が増え、街らしくなっていた。冒険者ギルドがあったので入ってみる。

おや?

「ジョニー?」

「あ?おお!ユータか!!ちょうどよい!手伝ってって?!」

なんか、ジョニーがギルド職員になってる件について?


なんか、一気に冒険者が増えた様子で、、、

明らかにムータン冒険者だよね?

こっちには3−400人ほど来ていると思うし、、

一気に冒険者が倍増したら、忙しくなるよね?


中間の街にも4−500人ほど行っているはずだが、もともとあっちのほうが街として大きいので冒険者の数も多い。

なのでこっちほど酷くはない思われ。


依頼はそう多くない。ほとんど常時依頼の特定魔獣狩りもしくは採取。なので仕事は冒険者達が持ち込んだ獲物の買い取り補助。


午後遅くにドーラが戻って来た。なので少し手伝ってもらい、夜に入ってやっと落ち着いた。

「こんな獲物が多いんだ、、、」

「ああ、ダンジョンができたんで、森の方も増えるのは早いみたいだ。皆うはうは言ってるよ。」

へぇ、、

「ダンジョンができると、表まで影響あるんだねー」ユータ

「俺も知らなかったかな?」ドーラ

8層にいるかマスタルームにいるか、だったからねぇドーラは。

あれ?似たようなことなんかなかったっけ?とユータは思った。でもなんだったっけ?で終わってしまった。

(多分25話のこと。)


「んじゃ、ムータンから来た人達が来ても問題なかったんだな」ドーラ

「ああ、丁度良いくらいじゃないか?一人あたりの獲物の数が少なくなってる気がする。今程度が安全でいいと思う。今までが狩りすぎだったよ。」ジョニー

なんかずっと姿が見えないから訓練教官でもしているのかと思ったら、と言ったら、「いや、昼間は教官もやらされている」だそうな、、ぶらっく!!w


明日も手伝うことにした。も少し経てば、ベテランの子達を入れてくれるらしい。

「それまでもたせりゃいーんだから」ジョニー


「あ、王様は?」ユータ

「勿論ガンダ達が担当だぜ?」ドーラ

・・・・この子はまったく!


久しぶりにジョニーを邸に連れて帰り、晩飯を皆と食べさせた。子どもたちは喜んでいた。ジョニーは子どもたちにも人気あるのだ。剣を教えていたんでカッコイイというのもあるんだろう。優しいしね!

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