第百十六話 ぽくぽくぽくちーん!


ムータン王国。


更に1万枚分投入の結果は、、、


ごくつまらない反応でした。ぽくぽくぽくちーん!みたいな。


どっかのバカがしびれ切らしたのか、いきなりミサイル。核弾頭じゃなかったのが、奴らの自分の命救ったねw

もちろんダンマスが実験をした。

で、

その中型ミサイルの一団1000発ほどは、もと来た各方面に散って行きました。


これらの一部は戦略核ミサイルではないので同一コントロールではなかったが、桁違いに楽だったんで、その場で魔法を使えたダンマス。だめだったら破壊すりゃいーや、と思っていた。


戦果。

ミサイル駆逐艦轟沈12、ミサイル潜水艦撃沈3、基地破壊30、移動車両破壊54。

もちろんすべてほぼ沈黙、生存者居たらとてもラッキーな者でしょう。これから一生ラッキー君と呼んであげていいんじゃないかな?くらい。


「ダンマスの魔法、すげー!!俺にも教えて!!」ドーラ、大感動してた。

ちなみに、ダンマスが首都の空にでっかく敵側のその時を投影してくれて、皆で楽しんだ♪


で、その後一時期国の上空飛ぶ衛星が増えたので、ダンマスが

「ドーラ、撃ち落としてみてください、全部。できるでしょう?」と。

できないこたないけど、、むずかしいな、、、

ドーラはドラゴンに変態し、集中して、何度か短くブレス?ビームなブレスを吐いた。


少しの後、夜空にあった大きめの星が20ほど消えた。


「ドーラ、さすがです。撃ち漏らしなしでしたね!よくやりました!」ダンマス

「えへへへへぇ、、」

親に褒められて嬉しくない子はいない。


で、

また1万枚投入。

北のお国は、直接電話かけてきた。

「もう勘弁して、、今回で金すっからかん!」

「印刷すればいいじゃない?それとも、奴らの仲間なんで詐欺に乗ってるから印刷できないの?」

と王様が言うと、、

「わかった、、印刷するから、、、でも次回から投入時は先に言ってな?うちのみで全部押さえたいから!」

「了解♪」

とかいうやりとりがあったとかなかったとかw



夕食後のひととき

それらダンマスの説明で、やっとわかったドーラ。

「おかね、つまり外貨が必要なわけじゃないだな?最初っから、挑発しているだけなんだな?」

「大正解でぇーす!!できる子ですね!ドーラはっ!!」ダンマス


「紙くずはいつほんとに紙くずに返るかわかりませんからねー。ほんとに必要なものは皆向こうから持ってこられるんです。こっちの金など、、、お酒買うくらいですかね?」

向こうから来たドーラと大魔法使いが考える、、、うーん・・うーん・・・


「「うん、酒くらいしかねぇ、、」」


ひどいね?w醤油があるだろう!醤油買えよっつ!!!


向こうでは面倒臭がって醸造はあまり行われないのだ。



でも、人間社会として存続し、皆がそこそこ幸せでいるというのなら、魔法がそこそこあれば十分に間に合ってしまうのだ。

向こうの、ドーラ達の社会には”寄生虫”はいなくなった。だから貧困は無い。

わがままを許さない社会だから、その被害に遭う者は”無い”。

その”差”が、貧困が無いということ。


「あの、、、金、別に向こうから持ってこなくってもいいんじゃないのかなー」ユータ

みなユータに注目。

「敵の金庫にいっぱいあるんでしょ?」ユータ


だあれえがああ!!!こんなにユータを!黒い子にしたのおおおおおお!!!

と、心の叫びを上げるドーラ。


でも、まっとうな正論である。

何事にも卑怯極まりない奴らなんで、そのくらいかわいいもんである。


ほいっと、、とダンマスがつぶやくと、ずしっと、なんか、敷地が沈んだような、、


「外に出しました。あの国と、その手下の国、今すっからかんです。国内中。」ダンマス


皆外に出てみる。王宮前庭。


インゴットではなく、全て溶かして山になってる?

キンキラキンの山。小山。


「でかいねー」感動なユータ

でっかい船一つ分くらいあるんじゃね?

ひろーい前庭ほぼ全部金、通る道ねーよ?


「あ、そうですね、、ほいっつ、、」

と言って、ダンマスはその金の山にトンネルを掘りました♪!

もーどーでもいいや、、


「ユータ、あなたのストレージにこれはいりますよね?」ダンマス

「重そう、、」

「いや重さ関係ないから」

んじゃ、にゅりゅん!!と、その10階建てマンション以上ありそうな金小山は消えた。


「なんか、体が重くなったような、、」ユータ

「「「なわけあるかっつ!!」」」




その晩、一旦向ドラゴニアに帰って全部おいてきた。

小山のままに王邸の前庭に出し、滑るところ、登る階段、うねうねトンネル、など作って子供の遊び場にした。

「ガンダー、必要ならこっから金貨作ってなー」ドーラ

「子供の遊び場奪えねーよ!」

「上から削ってけばいいじゃん、高過ぎて危ないし」

「まぁ、そーだなー」

とても金の塊の話とは思えないw



で、すぐにムータンに戻る。すぐっても、やっぱ洞窟で眠っちゃうけど。

翌朝に起きてムータン王宮に戻る。


朝ゴハンいただいて、皆の茶の席にまじる。

「なんかすごいことになってますよ?」ダンマス、他人事みたいに。

「え?」

「ええ、ビルなんとかの連中の金も根こそぎ持ってきたんで、なんかすぐ気づいたみたいで、、卑しい連中ってのすごいですねぇ、、」ダンマス


「ま、悪事で集めたもんだ、そう返されてもしかたねーとか、奴らは思わないだよなぁ、、馬鹿だから」ドーラ

「ですね、それができたらあそこまで馬鹿じゃないでしょ」

「まったくだ」


素直でいい人たちだったら、ムータン王みたいな位置に来ることもできたのにねぇ?

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