第九十六話 あれ?ボクの歳って、、 南開拓?
ユータはやっと気がついた。
「ボク、倍の速さで年取ってるんだ、、」と。
「・・・・今更?」ドーラ
「・・・・どうしてこの子は、、」ダンマス
ドラゴニアの邸で朝食後のお茶の時間である。
うすうすは皆わかっていた。ユータが気がついていないだろうことを。でも言っても仕方がないことだし、気がついてないけりゃそれはそれでいーんじゃないか?と皆思っていたのだ。
「だがユータ君、朗報です。あの大魔法使いは数百年生きていました!2−300年の間ってかんじですかね?なので、両方の世界で等分に生きたとしても、100年以上ありますから!!」ダンマス。
「よかったな!俺もユータが長生きしてくれる方がいいからな!」ドーラ
複雑そうなユータ。
「何、どってことありませんよ、こっちで獣人”や”魔人と結婚すれば相手も長生きですから!」ダンマス
そーか、、それでいいのか、、とか思い始めたユータ。でも「や」に気づいていない。
どーせあっちではいいやつ少ないんで友人あまりいないのが幸いしてるなー、とか思ったドーラ。当然言わない。
なので、こっちではユータは最近エールとか普通に飲んでるけど、それは体が出来上がってきているから飲みやすくなっているのだ。
しかも魔力多いしあまり酔わなくなっているはず。異常に対する耐性が自然に体に付い来ている。
元々欲が無いユータ。そっち方面に関しても、体がでっかい魔力を持ってるので、勝手にコントロールしてくれているみたいだ。そういう環境になれば勝手に開放されるだろう。嫁貰ったときとかね。
「ま、向こうの高校卒業してからだな。」ドーラ
「うーん、、あっちでも結婚しなきゃ親が心配するだろうし、、」ユータ
「ダイジョブだろ?魔力の多い者なら向こうに行けるんだから、あっちの者として紹介すればいいじゃん」ドーラ
なるほど、、、それでOkかー、と納得ユータ。
銀月の者達もいい年だし、満月の子達もお年頃である。そのもの達もそろそろ、とか思わねばならないのだが、いかんせん今役割が、、仕事は振り分けでいるのでそう多くはないのだか、下の子たちが育ってくれないと役割まで任せることはまだできない。それがある程度できてから結婚する心のゆとりもできるだろう。
「ボクらはその余裕できるまであと2−3年かかっちゃうんだろうなぁ、、」マキ
「まぁ、、いいけどね、、」テイナ
「あっはっは!時期にならにゃいとどーも言えにゃいにゃ」獣人なんで繁殖時期がある。
まぁいっか、そういうのは時期があるから、、と皆あまり気にしない。
国作り初代なんかだいたいこんなもんである。責任をわかっているから。
まぁどうにかなるでそ!
ーー
ということで、今までほぼ手を付けていな南が気になるね!と、ドーラとユータ。
もう気分は冒険家?
ほぼ危険皆無に近い冒険家。冒険じゃねーよね。遠くに散策?人跡未踏の地の散策家!
まず朝食を食べます。その後お茶します。その後邸を出ます。
で、高空に飛びます。飛びます。飛びます。
なんか知らんが、飛びます、を言う時は3度言ってくださいとダンマスに言われているので、、、
どーらはおっさんどころかジーさんか、、とか言ってるけど、、
監視所よりもかなり高くとんだ所で、なんか見えた。海かな?
ドーラが強化で見てみたら海だって。
なので、また飛行で行きます。上にドーラが乗って。
しゅぴーーーーん!!と、セミマッハ!
小一時間×1.5でとーちゃーく!!
ここに来るまでの下界はほぼ森!たまに草原みたいのがあったけど人は居ない。コロニーはいくつかあったとドーラが言う。
「この海っペリ、俺らの国の飛び地にしよーぜ!」
といい出したので、とりあえず巨大ドーラのブレスで確保。
あと、その沖合に見える小島も確保!
ちっさい邸作って、どこ・・・転移扉作って設置!
本土側海岸と、小島に。
ドラゴニアビーチの誕生である!
設置直後、ダンマスが跳んできた。
「実は私まともに海見たこと無いんです。ユータの街にも無かったし、、」ダンマス
「おう!俺もだった!!」ドーラ
すげーすげー言ってたのは見たことなかったからかー
でも、ゴーミ攻略の時に、、、
「だからまともに見たこと無いって言ったろ?あんときゃ気にしなかったからな」ドーラ
「そうですよ、お仕事だったからね!」ダンマス
「んじゃ、多分、ドラゴニアの皆、殆どが見たこと無いんじゃない?」ユータ
「だろーなー」ドーラ
「んじゃ、皆楽しみでしょうね!」ダンマス
保養所だねー
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