第六十一話 超高級ダンジョン水路開通♪


さて、新しい、超高級ダンジョン探索!


で、下に降りる前にダンマスがもごもごやっていろいろ術を掛けている。


「まず、明るくしまーす。

で、広すぎないようにする。広すぎると魔力集めちゃうんで、小さいほうが目立たない。だから細長い、つまりデカイ通路にするだけ。必要な部分はあとから広くすればいいデス。


で、端から端まで川を通す。デカ目の客船が余裕を持ってすれ違えるほどあればいいかな。

あと、折角だから船も作っとくね。勿論桟橋も必要。

途中に村か街を作るのは、今後でいいよね?。」ダンマス



などと、いろいろやってくれた。

「助かったな!俺らは何も知らないからなぁ、、」ドーラ

「うん、ナニやっていいか、からだもんね。さすがダンマスいろいろ知っているねぇ、、」ユータ


ニヤは今日も向こうのダンジョンに修行に行っている。なのでマキとテイナだけでも連れて来ようと思ったけど、「誰か一人残ってたほうがいいよね」ということでテイナが残ると言った。

で、船なので養殖のリーダーも連れてきた。



ダンジョンの入り口は盛り上がり、洞窟の入り口と言うよりは地下鉄の入り口の自然にできたでっかい版?みたいな感じかなぁ、、

入り口から階段で降りていく。白っぽい石のキレイな階段。お城とかにありそう、、行ったこと無いけど。

中は天井が明るく光っていて、この間ドーラが荒れ地の遺跡でやったのと同じ感じで中を明るく照らしている。


ビルだと、3階分くらい?降りると、下に着いた。

下は絨毯みたいに草が生えている。芝生より柔らかくて、そのまま寝れるなー、寝たいなー、くらい。

なんか、ほの、いい匂い、、花の香り?どっからか、、、。あ、マキが転がりはじめた。だよねー感触確かめたいよね!

あと、

チャプチャプ音がする、、振り返ると、大きな船、、、え?!と思ってそっちの下を見ると、わからなかったけど、草に隠れて川がある。向こう岸も土手まで草でキレイに埋まってるんで、その間に川があるなんて気づかなかった。


階段降りてそのまま真っすぐいかずに、振り返ると桟橋、船。というわけ。



「さあ乗りましょう!」ダンマス。


桟橋の階段を登り、渡し板を渡り甲板に乗る。

3階建てのビルくらいの高さ?

でも階段3階分くらいしか降りていないのに?

ダンジョンは不思議だ。


ぽー!!

可愛らしい汽笛の音。

「出港でーす」

誰かの声。


甲板から外を眺める。

ダンマスは細長くしたと言うが、なんか、基準がぼくのと違うんだろうな、向こうの横はじが見えない?

こっち側は岩壁が続いているのに。

あ、色が着いている、、花、、だろうな、、どんどん違う色のが出てくる。

いろんな花畑なんだなー。


そのうち木が、同じくらいの間隔を保って生えているのが見えた。

「あれは実の成る木です。そのうち収穫したら、桟橋でもらえますよ」

と、いつの間にか横に来ていたダンマス。

「子どもたちが貰いにだけ来そうだね。」いつの間にかマキも来ていた。

「大丈夫でしょ、幾つも種類あるし、いつも何か実るようになるはずですから」

ダンマス、太っ腹!


「あれらの木の花もみないい匂いなんです。だからこの中はいつでもどこでもいい匂い。

季節も、このように春のいい天気の日のような感じ。のんびりした船旅を楽しめますよ」

ただ、、

今日はいろいろしなければならないことが多いので、、

シュン!!


転移して、、

もうすぐ終点でーす!」ダンマス


あ、彼が船長ね!

とダンマスが紹介してくれたのが、魔人?小柄な人間型で船長服来て帽子かぶって、けもみみでけも顔くりっと黒目、ひげ3本づつだしもふしっぽがある、、

なんだかわからないでしょ♪

むささびなんですよ。


「へぇ!!すごいね!!とぶんだね!!」

「はははははは!!」しゅばーーーーーー!!っと、甲板から外に飛んでぐるんとまわって帰っていた。


「すごいね?どうやって高さを?」

普通、グライダーみたいに跳ぶので起点に戻ることは不可能。


「まほうで?」こてん、と首を横に倒す、、

う、、かわいい、、むささび船長、、やるなぁ、、、


「ダンマス、、完敗です、、」ユータ

「あっはっはっは!そーでしょーそーでしょー♪」ダンマス


「このダンジョンのことはだいたいあの子に言えばどうにかしてくれますから。

では下船しまーす!!」

とダンマス。


いつのまにか渡し板が通されていて、、

桟橋も同じようなきれいなもの。


下に降りて、ダンマスが気分?テキトーに?で、ベンチ作ったり、泉の噴水作ったり、、キオスク作ったりする。見てると2−3分で終えた。

んじゃ、出ましょう、とダンマス先頭に階段昇る。

やっぱりビル3階分くらいかな。


おお!明るい!

「外のほうが明るいんだな!」ドーラ

「うん、中も同じくらいだと思ってたけどね、、、」

外は眩しい。



あ、、

すぐ向こうに砦

といっても、砦がでっかいので、すぐ向こうに感じるけど、実際は結構向こう。荒れ地だから距離感がつかみにくいのだ!。


ふむ、とダンマスはダンジョン出口(入り口)付近に魔法をかけ、花畑、、でっかい庭園になった。手前に噴水。

散策路、木陰にベンチ、売店


「ダンマス、、警備とかいなくていいんですか?」ユータ

「あー、そういうのは大丈夫ですね、、悪意ある者は入れないから。」ダンマス

ふーん?


「ちょっと待っててくださいね!」

シュン!

消えてったダンマス


シュン!

戻ってきたダンマス、、その間3秒位?


両脇に6人抱えて。すごいね、ダンマス、腕がなんか伸びているよ?

「「「お?お?おお??」」」


「あ、ジョニーさん、王様、領主様、おひさしぶりです」

のんきなユータ。


抱えられたまま、おーとかあーとかまぁとか言っている3人。

あ、と気付いて6人を立たせるダンマス。


「お3方、向こうに帰る時はここからおりて船に乗ってください。船が居ない時は、ふねー!!って呼んでください。現れますから。」

そういう仕組みなんだな、と思うのがベストなのだろう、と思ったのでナニも訊くまいと思う6人。


「普段は、多分2泊3日の船旅です。ときには1泊2日になるかもしれません。船長次第です。」

これもそういう仕組みなんだなと(以下同上)


「ダンマスー、これは誰でも乗れるんですか?いくらなの?」ガンダさん

「悪意がなければ乗れます。というか下まで降りれます。悪意がある者は、どっかに飛ばされます。どこかは船長次第です♪料金は無いです。別に魂とったりとか無いんで、安心してください。」

まぁんじゃ大丈夫だな、とか言い合うゴンザールの3人。銀月の3人は慣れているので大丈夫な様子。


「んじゃ、ここの庭園とか攻撃された場合は?」ガンダさん

「あっはっは!でっかくなったドーラくらいじゃないと傷一つ付けられませんよ♪

しかも、反撃しますよ?勿論子供のいたずらくらいだと、叱るくらいですけど、、」


どー叱るんだろう?、と全員考える。

売店のおばさんとかが子供をつかまえるの?

見えない手で空中に持ち上げらてれ、見えないものにおしりペンペンとか?

木の枝が伸びて捕まえて、とか?


「はーい、お尻ペンペンが正解でーす!」

(いや、いま決めたんですけどね?wいいなーって思って)ダンマス


で、皆で下に降りてみて、船にも乗ってみた。

さっきは船内を見なかったので、皆で見学。

客室は小さなホテル並?トイレで水浴びスペースもある。

食堂は大きく、きれい。

「ここでは3食食べられます。お茶の時間もあります。それぞれお客さんに声かけますので時間を気にしなくても大丈夫ですよ。」


下、桟橋のある場所も庭園並になっているので、王様領主様ジョニーさん、ガンダさん、ジオさん、ザクさんは驚いていた。

船も見たこと無いほどのものなのだろう、こっちの船を知っているはずの王様と領主様は唖然としていた。


「君達帰る時、儂も行く、、、」王様

「では私もお供で、、」領主様

「んでは私がおつきで」ジョニーさん

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