第四十九話 物見台と旅の用意
領地に戻って双眼鏡5つ、拡声器2つをガンダさんに渡した。拡声器は予備の電池1箱付き。
双眼鏡は暗視が無い普通のやつなので電池は必要ない。
使い方と注意を言ってわたした。
軍手もデカイ袋で3つ。「上は寒いから」と。
それから山の中腹、と言っても結構下の方、だけどドーラのブレスは全て見えるくらい高い。なので外からブレス跡に近づこうとしているでっかいモノや集団があれば、見えるだろう高さはある。
それほど高くないので、崩れたり落石の危険は無さそうな場所だ。
「ここらでいいな」
「うん、」
ユータが土地を均して土を利用して壁まで作る、その間にドーラが似たような太さの手頃な木を山裾から切ってきて丸太にして、屋根になるような長さにする、魔法で。
屋根は一枚屋根。前を高くし後ろを低くし、雨水や雪が後ろに行くように急な傾斜を付けた。寒い冬には前側は日当たりがよくなるように、としたわけだ。
多分、ここの高さ程度じゃ雪は降らないだろうが、念の為に。
屋根裏を設けた。寒さ対策になる。トイレは小屋裏に隣接して作る。
水は下から汲んでくるか、魔法で出してもらうようになる。現実的なのは魔法のほうだろう。
扉は左右に。どっちからも逃げられるようにした。
作りはとても頑丈にした。小さい地下壕も作った。もしもの時様に。雪崩やら。
で、物見小屋から下までロープを張った。途中にいくつも結び目を入れた。
これがあれば、走って降りることができるだろう。身体強化ができていればなおさら。
軍手があるのでやけどしないし!
最後に上から降りてくる時に、道を整備した。
「俺は下り用の直線な!!」ドーラ
「穏便な道にしてね?」
「・・・・まぁ、、しかたねーな、、」
何をしようと思っていたんだろう?
ユータはの登り用の斜めに折り返していく道を作った。広めに。小さい荷馬車くらいなら馬で引いて昇ってこられるくらいだ。なので、ドーラが先に終わって手伝いに来た。
一日でできたが、半分以上が道を作るのに掛かった時間だった。
ジオとガンダが翌日、警備部隊候補の子達と登って来た。
その晩、
「すげーな、あれ、一日で?」ガンダ
「ドーラ!あの下りの!面白かった!!!」警備の子
「だろっ?!!会心の出来だぜ!!」ドーラ
「下り、あっという間に降りちゃった!!」
「だよなー、もっと長くてもいい感じー」
「うん、もっと楽しみたい」
もう何しにいったのかが変わっている件
ガンダさんは最初の警備部隊の子達を警備リーダーにして、隊員は皆順番でやらせるつもりだと言っていた。
「全員で街を、つか、この国を守るんだ。物見は誰でもできる警備だ。しっかり見張ることは誰でもできる国の守りだからな!」と、夕食の時に皆に言っていた。
翌日、冒険者をやっていて知識が最もあるガンダさんと、やはり大人で知識の多い院長先生とボクらで、他国についてのミーテイィングをして、いろいろ教えてもらった。
その晩、僕らは向こうに帰った。
「なんか、旅に必要なもの、買ってこようぜ?」
とドーラが言ったから。
ついでにヒモノも出来上がってたんで持っていく。
ーー
学校の帰りにホームセンターに寄ってみた。
鉈は?テントは?シュラフは?釣り竿は?
・・・・・
「まぁ、、向こうで作って売るモノの参考にはなるな、、一個づつ買えば?」ドーラ
「え?旅には使わないの?」
「あー、、鉈、は使うかな?、、でもなくっても俺らは魔法でサクサク切れるよな?
テント?外見えないから危険すぎ。シュラフは家で使うならいいけど、外だとすぐ動けないだろ?危険だよな?
釣り竿は、まぁ、、それなりにいいかも、、でも魚がほしいなら魔法でつ捕まえられるよな?なので釣りは時間がある時に遊びで釣って食べるってんならいいかもな。
なるほど、、、
「奥が深いね!」
「浅いわ!!」
結局ドーラは、
「食べ物一番だろ?!!!、何食えるかわからないんだぜ?!で、洞窟に転移するにも遠かったらどーすんだよ?」
「ボクがドーラを抱えて転移すれば、ドーラの魔力使わないで済む?」ユータ
・・・・
「おまえ、天才だったのか?」ドーラ
そうなの?
ユータは腕輪があるので魔力量にかかわらずあの壁を超えられるだろう。なので、ドーラが大きく魔力を消費しなければ壁越えには問題ないということ。
転移の場合は、持っていかれるモノや者場合は魔力を消費しない。ユータの服は魔力を持っていない。けど、一緒に転移できている。なので、連れて行かれる場合(生き物)も、個体によってだが、多分、消費しないもしくはさほど消費しないはずなのだ。
というのは、でっかくなったドーラをユータが連れて転移した場合、どーなるのか?とか試してみていないのでわからない。
洞窟の壁だけは、でっかい魔力を持っていること、が壁超えでユータが連れて行くことができる生き物の条件らしい。
「条件」といったのは、あの壁を越えた時、ドーラはさほど魔力を消費していないから、越えるためにそれだけでかい魔力が必要というわけではなさそうなだから。
大魔法使いがその条件を付けたのは、多分、ユータの世界で魔力を全て使い切ってしまったら、戻ってこれなくなるのだろう。だから使いきるほど少ない魔力の者、生き物、は行ってはいけない、という意味なのではないか?
と、ドーラは、行き来しているうちにそう考えた。
「まぁ、そんでもこっちの食べ物は重要だな!ストレージ内は溶けないんだ、アイスも買おうぜ!」
「アイスはスーパーだよドーラ、、」
「あー、んじゃここの次はスーパー行くぞ!」
「おー!(今日中に買い物終わるかなぁ)」
チェーンソーとか見ているとき、
「あれだな、俺ら魔法があるからいらないものが多いよな?」ドーラ
「うん、工具とか機械とか、そういうのはいらないよねー。台車も車もトラックも飛行機もいらないし、、あ、文房具だと、そういうのは、、どーだろ?」
で、文具コーナー
安いボールペンを見るドーラ
「うん、、こういうの便利だよなー、、でも皆使い捨てだろ?意味半分じゃね?」ドーラ
「安いからね」
「そーいう意味じゃねーんじゃないかなぁ、、本来は。」
「高いのは、芯を替えたりできるよ?」
「そこになるのか、、」
「紙なんか、こっちのがいいよね。」ユータ
「おまえ、向こうで作れるんじゃね?」
・・・・
「こんど調べてみる。魔石を動力源にしたり、すれば、?。調べないとわからないけど」
「おう、どんどん調べよーぜ!」
コピー用紙を幾つも買った。
粗悪な藁半紙程度なら、ユータでも魔法で作れるのだが、コピー紙ほど良いものになるとなぜか無理だった。
「紙つくれるようになれば、、そのうち漫画本作れるな?」
とかドーラがぼそっと言っていた。
ドラゴンの王国の話とかで書くのだろーかね?
それとも、ドラゴン異世界に行く!とかー?
ドラゴン世界の旅!とかー?
あまり参考するために買うモノはなかったので、少しだけ買って、それからスーパーに行った。
「アイスは最後に買うからね?」
・・・しかたねーな、、(ドーラ)
ドーラが好きなタレ各種、お菓子を適当にいっぱい!、そしてアイスを山盛り買った。
スーパーの袋8つくらいになったど、ドーラ(人間)と2人で4つづつ運んで人気のないスーパー裏の公園の側に行き、ストレージにしまう。
「あ、、、」
公園の入り口から入ってくる若い男がこちらを見た。
???誰だっけ?
あ、、
とドーラが先に思い出して
「おまえ、最初にユータに絡んできた阿呆じゃん、なんだ?ボコって貰いたいのか?」ドーラ
・・・・
ぴゅー!!と逃げていった。
「なんか、こっちの公園って、あーゆー奴らの為にあるのか?」ドーラ
「うーん、、、ホントは小さい子どもたちのためなんだけどねー」
・・・
「脳みそが、小さい子供並なのかな?」
ぷ!(2人)
家に帰ったら、父さんと母さんが帰ってきてたので、
「ひものもらってきてたから持ってくる」
と部屋にいってストレージから出して下に持っていった。
とりあえず200枚渡す。
こっちでは、「増やす」と言ったのは昨日になるので、翌日の今日渡すのが倍になってたらおかしいので200枚。
「で、倍でも三倍でも言いです、って言ったら喜んでくれた。」ユータ
「なんか、村の人で暇な老人達が手伝うようになったんで、結構つくれるようになったんだ!って言ってたです、持ってきてくれた人が。」ドーラ。
「でも、その持ってくてくれる人が大変なんじゃないか?」父さん
「トラックの運転手だから」ドーラ
ああ、なるほど、、と父さんと母さん
(うふふ、俺らもうまくなったもんだな!)ドーラ
(まぁ、、そうだねぇ、、俳優みたいな感じだなー)
その晩また向こうに帰る。
「あれじゃね?日本の方だと、俺ら毎日領地に行ってるんじゃね?」ドーラ
・・・・
「そう、だね?」
わかってねーな?ユータ、、(ドーラ)
「ま、領地の方がやること山もりあって大変だからな、向こうで1−2週間、こっちで一日、くらいでいんじゃね?」ドーラ
「そーだねぇ、、それでも足りるかどうか、だけど、こっちに買い物にくるからねー」
「ああ!こっちでの買い物は、重要だぞ?!!!」ドーラ
あ、おかしと新しい漫画だな!!とすぐに気がつくユータ。
学校帰りにドーラはコンビニに寄って、新しいの出ていたら必ず買って帰るのだ。
週間や月刊なんかまだるっこしい、日刊にしてほしい、とドーラが言ったことがあった。
それじゃ新聞だよ
「作家さんが追いつかないと思います」ユータ
「ああ、、魔法で作ってるんじゃないんだったな」ドーラ
んでも、中身の話を考えるのは魔法じゃできないからね?
こんど、漫画喫茶につれてってみたらろーだろう?
あ、危険だな、こもりっぱなしになるね絶対に!!
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