第四十五話 小さな魔法使い達


ジオさんとテイナがまわって、魔力が多い者を集めてきた。

10人位居た。


ドーラが全員を見てって、



「おまえ、と、おまえ、と、、おまえ、、おまえ、、名前は?」ドーラ

ヨサック、

カヨ、

マシロウ、

ヨームチカ、


「んじゃ、俺らの訓練時以外は、ヨサックとマシロウは男子だからジオが、カヨとヨームチカは女子だからテイナが面倒見てね。こいつらの魔力量すごくなるから。手加減なしで鍛えろなー」ドーラ


「ドーラ、そんなのわかるの?」ユータ


「あっはっは!俺を誰だと!と言いたいとこだけど、、ユータの世界行き来しているだろ?向こうの奴ら魔力ゼロか、ほんっの僅かじゃん?使えないほど、つか、一所懸命ガンバッて見ないとわからんほど少ないだろ?

んなのとこっちのを無意識に比べてるじゃん?

したら、いつのまにかわかるよーになってたわ。

昔は強いやつならすぐわかる、程度だったんだけどねー」


ふーん、、、と全員がよくわからんが、そんなものなのかー、みたいな。


「さて、その4人はコレ覚えて、ヨサック、両手出して」

とドーラがいい、その両手にドーラの両手を重ね、

「あ、」ヨサック

「わかるか、、で、体を全体的に、、そうだな、竜の体みたいに強くなってく、どんどん、と自分に命令しろ、こーんなかんじで、、」

「あ、、」

「もいちどやるから、よくかんじろよ?」

・・・・・

「うーん、、もいちど?いい?」

「ああ」

・・・・・

それから数回繰り返し、ヨサックは「自分で練習してみる」とやりはじめた。

同様にカヨ、マシロウ、ヨームチカにもドータは教えた。


ドタッ、ヨサックが倒れた。

きゃ!!っと女子たち。

ドーラが見る、「気絶しただけだ、、。ジオ、ベッドにつれてって起きるまで寝かせといて」ドーラ


「で、皆も気絶するまで、眠り込むまでやること。毎日毎日可能な限り多くやること。一回でも多くやれば、それがおまえの魔力量を増やす。魔力量の回復を早くする。さぼれば、普通の唯の魔法使い程度にしかならん」


あ、ひでぇ、、

うん、なんか、、言われようが、、、

とジオとテイナ


「ジオとテイナも、今からでも遅くないよ?何いってんの?おまえらもやるんだよ?」

なかなかなドーラ。


「あと、ジオとテイナ、こっちにこい、、」


こそこそこそ、、

(今から言うこと、訓練では使うなよ?絶対に。あのな、魔石に魔力いっぱい込めといて持って歩けば、イザという時、自分の魔力が尽きそうな時にそっから魔力もらえるから一度練習しとけ。なので、かなり入る魔石を探しておけな。でも訓練で魔力回復にその石からの魔力を貰っても、魔力量を増やすことにならないからな。使うなよ)

((わかった、ありがとう))


「そうだ!、ゆーた、市とタカにあげたようなやつで、一番でかいの2つ、テイナとジオにあげて。満タンにして」ドーラ

「うん、わかった!」

ユータはストレージ内をよく探し、もっとも多く入る2つを取り出し、魔力充填し、ジオとテイナに渡した。

「「ありがとう」」ジオ、テイナ

ビックリしながら受け取る。容量がものすごくあると感じられたから。


「これって、、、」テイナ

「うん、スラえもんが作った魔石」ユータ

「だから高く売れたんか、、」ジオ


「あまり大きくないのだけ売ってたんだけどね、最近はスラえもんは別館に行っちゃってるんで、、探せないけど」ユータ

「スラえもんに言えば、選ってくれるんじゃないか?もうあいつ、そのくらいできるし、お前の言葉もわかるだろーよ」ドーラ

そうなの?

お前飼い主だろーが、、


「ちょっと行ってきます」ユータ

シュン!

シュン!

「ただいま!。言ってきた、できるって!」ユータ


目の前であの距離を転移しすぐに戻ってくるのを見ると、改めて

ユータ、すげぇ、、と思うジオとテイナ。

子どもたちは目を輝かせてユータを見た。カッケェエエーー!!と。


「あー、残った6人。お前たちは俺らの班な!ばしばし鍛えて、あっちの4人に負けない位を目標にするからな!!右から名前!」

と教官ドーラ


カシマロウ、

「ちょっとまて、、さっきのマシロウと関係あるのか?」ドーラ

「うん、兄き。」

ドーラ、カシマロウにべったり近づきよく見、クンクンとかやっている。

「・・・・ジオ、どーする?こいつも、おもいっきり、半端なく鍛えりゃ、マシロウと同じくらいいくぜ?」


「ぼく、ドーラとがいい」カシマロウ

「おう!ういやつじゃのう、んじゃこっちで地獄の特訓やってやるな!」

・・・・・やっぱあっちが、、とかいい出しているけど聞かないドーラ。

つぎー、とか言っている


ナライ、

パーマロウ、

ユーコ、

ピーコチカ、

カッシムカ、


カシマロウ、パーマロウとカッシムカが男子。

なんか、雑だな、とユータとドーラは感じた。

でも「おれん時もそーだったなー、、、」と思うドーラ。



ドーラが皆から少し離れて、皆の方を向いて、

「で、皆に言っておく。これからお前たちは強くなる訓練に入る。ずっとだ。おまえらはどんどん強くなる。お前らは、自分の意志とは別に、天から与えられた能力がある。強くなれる能力だ。


ジオ、お前、今の3倍の魔力量持ったら、どう?」

「そりゃ、すごく強くなれて嬉しいけど、、」

「なれるよ。死ぬ気で訓練すれば成るよ。子供の時からやってりゃ、ゆうに今の5倍はいったろうけど、今からでも遅くはないぞ。」

「・・・・・・くっそ、、、昔の自分が、、」ジオ


「テイナも全く一緒だ」ドーラ

「・・・なぜ!昔の私は、、、」


「おまえら、こーなりたくなかったら、死ぬ気でやれ」

「はいっ!!!」子どもたち


ひどいなードーラ、、、


「で、本題。

オレはダンジョンのフロアボスだった。なので、そこにきた冒険者は有無も言わずにオレを殺しに来た。戦わなきゃだめだろ?

なので、弱かったら殺される。だから強くなっていった。おれらも暇ん時は遊んでたわけじゃないんだぜ?


で、

テイナ、もしあっちでユータのことが教会にバレてたら、どうなっていた?」


「そりゃ、教会に連れて行かれて、、」

「ユータが拒否したら?」

「強制的に連れて行かれるわ」

「ユータは教会に行って幸せになれるか?」

「まず、無理ね、嫌なことばかりやらされるんじゃないかしら。しかも、病気とかを治したり、人々のためになることは放置させられるでしょうね、魔力の無駄遣いはやめろって。」


「ユータ、教会がお前を呼びに来たら、行くか?」

「絶対行かない」

「教会の騎士や魔法使いが襲ってきたら?」

「戦う。みなやっつける。」

「相手は、死ぬぞ?」

「・・・・・それでも、やだ、、、行かない、、」


「ではみんなは?

この近くでは、オレらが居たあの国。あの国の教会。が、確実に敵になる。

その時はどうする?

逃げられる者達だけで、逃げるか?

全員逃げるのは難しいぞ?

何処に逃げる?


こういう時は、徹底的にやっておくと、あとが楽になる。


もし、襲ってきたあの国の全軍。

もし、襲ってきたあの教会の全軍。

を一人残らず生かして返さず、一人残らず殺せば、

ほかの国は、ほかの国の兵隊たちは、どう思う?」ドーラ


「ゆーた、どう思う?」ドーラ


「・・国はどうだかわからないけど、、兵隊は、絶対に戦争したくない相手だと思う。」ユータ

「ジオ、どう思う?」ドーラ

「・・オレも、ユータと同じだ」


「他の考え、あるもの、いるか?」ドーラ

・・・・・・

「よし。そうだよな? 戦えば必ず殺される。絶対に殺されるんだ。そういう相手と戦いたいバカはいない。

オレらは、そうならないといけない。

それが、みんなを守ること、なんだ。


オレらには絶対かなわない、絶対殺される。

そう、わからせなければならない。


お前は、一人で何百人も殺さなければならない。何百人も殺せる力を付けなければならない。

それが、皆を殺させない、んだ。

おまえがそれをしないと、皆が殺される。

おまえが、それをできないと、皆が殺される。


あいつらは、強欲で貪欲で、際限がない。

だから、奴らが命令しても、兵隊たちが皆逃げちゃうくらいにならないとだめなんだ。


お前らは全員そこまでなれる。

オレがそこまでならせる。


だが、お前らが、

仲間たち全員を、敵に殺させない、守るんだ、という気持ちを持ってこれからを生きていくんだ、と決めなければ、


オレが何を教えても、強くはなれない。


お前たちの決心が必要だ。


皆を殺させるのか?それを見ているのか?自分一人で逃げるのか?


すんごく強くなって、イッパツで何百人も殺し、サーチで一人残さず捕らえ、バラバラに逃げていく敵を一人ひとり確実に殺していく。そういうことができるようになって、皆を守りたいのか?


どっちがいい?

どっちかしか、ないぞ?


さあ、選べ。」

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