第二十五話 お弁当販売開始?!


ニヤがボクに、朝食後に厨房によって欲しいと言ってきた、「干し肉にゃっ!」って。

味付け干し肉ができたんだ!

試食だ!


ボクとドーラは、朝食の後片付けを手伝って、全部終わってから期待して厨房に入ろうと、、

「だがまてよ?こういう展開の場合、まずいとかいうオチが一般的なお約束なんじゃないか?」

とドーラがわけわからないことを言ってきた。

どこの一般なんだろう?


厨房に入ると、作業台の上の5つの皿に、山になった干し肉!


「何がなんだとは言わないので、美味しいと思ったのを選んでいってね」

とテイナの言うとおりに、あっちを食べたりこっちに戻ったり、と、いろいろ何度か食べた。



朝食の後なのに、結構食べちゃった、、、

「どれがどれだかわからないけど、、、好きなのは砂糖が無い醤油味。でも、皆美味しい。多分、ひとによっての好き好きだと思うけど、この中のどれかでも嫌いな人っていないんじゃないかな?」

とボクは思ったことを言う。


「ああ、俺も同じ、そう思う。どれでだって丼3杯くえるね!」ドーラ。


「そんにゃのこまるにゃ。べんとーきまらないにゃ」

んー、、、


「それじゃー、 唐辛子味、醤油味、醤油唐辛子味、のどれかひとつと、醤油砂糖味、醤油砂糖唐辛子味のどっちか一つを組み合わせて、2種類の干し肉を入れた弁当にすれば?」

と提案してみる。


「あー、、じゃあ、唐辛子味の干し肉と、醤油砂糖の干し肉でやってみようか?。両方辛いと、辛いのが苦手な人にはきびしいし、でも折角だから辛いのあるほうが食欲わくだろうし。」

とテイナ。


「それでいーにゃ。やってみて様子見るにゃ!。」

と決まった。


ヒモノの方も決まったし、

味付け卵のほうはもうニヤとテイナが作ってみたという。「おいしかったので大丈夫」と、ボクらが試食に呼ばれないほどうまかったの?


「ヒモノも、そのうち味付けするにゃ」とかつぶやいてたニヤ。

なんか、いろいろ改造するのが楽しくなってきたのかな?

美味しい方向のみに進んでくれればいいんだけど、、


「あ、マキには言ってあるの?」ボク

「うん、最初に言ってある。弁当作ったらうれるかな?って聞いてみた。そしたら売れるじゃなくって、売るから!だって!マキらしいねー」

あっはっは、ほんとマキらしいねー!


マキによると、ダンジョン側の宿のほうの泊り客は多いときで20人位、少ない時は5人くらいだという。

それに、たまに食事だけのお客さんが寄ってくれるそう。でも朝はいないと言っていたそうな。


「それじゃ、20個いっちゃおうか?」テイナ

「やってみるにゃ!足りないよりいいにゃ!のこったらニヤが食べるにゃっつ!」

ガッツだなーニヤ。


「おう!俺も協力して食うよ!」ドーラ

「んじゃ、ボクも、、、」便乗します♪


「あははは、、、まぁ、、、売れ残らないほうがいいんだけどね?」テイナ


ーー


本館の方でヒモノ弁当、味付け卵弁当、干し肉弁当、各7つずつ明け方に作り、ダンジョン側の宿に届けたと、朝ごはんの時にニヤが言っていた。

ダンジョンの方の宿の厨房は、朝食の用意で忙しいから本館を使ったのだ。今は本館からダンジョンに行く人はほとんど居ない。なので本館の朝食はも少し遅くていいのだ。


「売れるかにゃー?」

「売れてほしいねー」ボク

「まぁ売れなくても、俺が食うから!」ドーラ

それじゃだめじゃん、、、



朝食を終え、

今日は狩り。食料調達!

干し肉弁当がよく売れるかも、と皆いうので、まだ肉の在庫は少しあるけど早めに。

おいしい魔獣が狩れるかどうかわからないしね!。


ーー


「なんだろう、魔獣居ないねぇ、、」ボク

今日はイノシシとかウサギとかしか狩れていない。

イノシシも美味しいといえば美味しいのかもしれないけど、、豚っぽい魔獣のほうが美味しいんだよね。

森のこっち側は平地の森なので、鹿みたいのはいない。あれは山がある森にいるんだとマキが言っていた。あれは干し肉が特にうまい!とも。


「魔獣の気配もほとんどしないなぁ、、一度獲物を持って帰ってから、ダンジョン行くか?」ドーラ

「うーん、ダンジョンのは魔石になっちゃうのが多いし、ならないのはほとんど美味しくないし、、」ボク

「だよなぁ、、」

「とりあえず帰ろう。」


テイナは、いいよ、いのししはシチューにするから、と言ってくれたけど、、干し肉の材料がウサギじゃ、弁当だけに使うとしても2−3日もつかどうか、くらいなだけだし。

皆のおかずがシチューばかりになるのも嫌だよね。

ヒモノもあるけどさ。




晩御飯のときに、ガンダさん達に聞いてみた。森に魔獣がいなくなったときってあったのかどうか?って。

ガンダさん達は顔をしかめて、顔を見合った。


ガンダさんが、毎日孤児院に行って面倒見ているジオさんに訊いた。用心棒も兼ねているのだ。

「街の方では何か言っているか?聞いたか?」

ジオさんは首を振る。

ザクさんは本館のほう、主に畑のほうにいるので、、、


ガンダさん

「俺に情報が何も来ていない、ということは、ダンジョンでは誰も何も異変を感じていないということか。異変がないのであればいいが、誰も気にしていないのであれば、異変が大きくならなければ気が付かないだろう」


(やっぱ俺達、今日行っとけばよかったな!)ドーラ

(確かにそうだね、、ドーラなら何かあったら感じたろうし、、)

(おう!だてに下層のフロアボスやってなかったからなっ!!)


(でも、なんかあるとしたら、何が起こる可能性があるの?)ボク


(スタンビード、ダンジョンの魔物が多くなって、一斉に外に出てそこらじゅうを襲いまくるんだ。

それから、特殊な恐ろしく強力な魔物が生まれ、それが外に出てきて暴れまくるケースもある。

あと、それが中で暴れまくる場合がある。そういった時はダンジョンが壊れちゃうことも多い。そーなると、外でもダンジョンの魔物が発生するようなこともある。まぁ、外がダンジョンみたいになっちゃうとかなー。)

と、のんきに言うドーラ。


(のんきに言うこっちゃないでしょ?)ボク


(あー、ユータ、お前さ、最近最も強い魔法やでっかい魔法使ってないだろ?)ドーラ

(うん、特に。だって何もないし、、)

使う理由がないので使っていない。


(いや、いいんだ、魔力温存しとけ?)ドーラ

(わかった)

ダンジョンのことはドーラが詳しいんだ、従っておかないとだめだと思う。


ボクとドーラが念話で話していたら、ガンダさんの話は終わりに近づいたようだ。


「なので、警戒を頻繁にしたい。危険になったと感じたら、子どもたちは全員。例外なく全員、孤児院のほうに避難すること。すぐにだ。

俺らは最初はダンジョン側の旅館に集まる。対処できればいいが、おされた場合、本館に退避する。

ユータ、悪いが、本館のほうを砦みたいく堅牢にしてもらえるか?」ガンダさん


「ちょっと待った!ユータの魔力はなるたけ温存しておきたい。」

と、ドーラが待ったをかけた。

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