第二十六話 ダンジョンに異変? 調査に行く


「ほう、、なぜだ?」


ドーラが説明を始める。

「今回、可能性のあることを挙げていくと、

1,スタンビード、

2,一匹か二匹くらいの少数で特殊な恐ろしく強力な魔物が生まれ、それが外に出てきて暴れまくる、

3,もしくは、それが外ではなくてダンジョンの中で暴れまくる場合がある。そういった時はダンジョンが壊れちゃうんだ。そうなると外でもダンジョンの魔物が発生するようなこともある。つまりこの辺一帯がダンジョンみたくなっちゃう。


スタンビードの場合、ユータの魔力の一部でダンジョン全階層を一気に焼き尽くすこともできるだろう。それで仕舞にできる。

でも、2,3の場合、その特殊な魔物が、どの程度のが出てくるのかがわからない。

なので、少しでも多く魔力を温存させておきたい。


だって、そんな奴でてきたら、王城だっていっぺんで壊されちゃうぜ?砦?意味ないよ?古代竜並だろ?」


ドーラは続ける。


「まとめると、この異変は魔力が異常になって、不安定になって、その最大に振れたところで何か起きる。

それが、多くの魔物の発生になるのか、一つのでっかいのになるのか?で大きく変わる。

最悪はダンジョン内部が壊され、ダンジョンが自分のコントロールを失うこと。


ということ。

まぁ、100年も放置しておけば、外の部分は消えちゃうだろうけど、、」



いや、100年待つのは無理だわな、と皆言う。


「流石下層のフロアボスだ、、重要な情報助かる!ありがとう。」ガンダさん


「ユータ頼みになるしかない、悪い、ユータ、皆を守ってくれ。」ガンダさん

「あの、、そのとき、ドーラをおおきくしていいですか?」ボク

「ああ、その手もあったな、はっはっは!忘れてたわ!」ドーラ

 のんきである!!


「ドーラ、大きくなっても、狂暴とかに、ならない?」ボクが訊く。誰もいいたくないだろうから。

「あ?ガタイがでかくなるだけで、中身はかわんないぜ?」

「よかった!可愛いドーラが恐ろしくなるなんて想像するだけでも悲しいよ!!」ボク

「ユータ、、きもいこと考えるなー、、おれはいつだってかわいいいいやつだぜ?」

ドヤるドーラ


なので、翌日、ガンダさん、ジオさん、ザクさん、ドーラ、ボクの5人でダンジョン内部の調査に行くことにした。

念の為にその5人は今晩から別館(ダンジョン側)に泊まることになった。



「はじめてだな!別館!」ドーラ、のんきである!

って、まだ何も起きていないからいいんだけど、、


「そうだぞ?今から緊張したって意味ないからな?」

と、勝手に人の心を読むドーラ。

念話の弊害だよねー。


別館の部屋は少々狭いけど、作りなどは本館とほぼ一緒。

2人部屋と大人数部屋がある。

ザクさんのいびきがおおきいらしいので、ボクとドーラ、ガンダさんとジオさん、で、ザクさん一人、のへやわけになった。


「野宿しているとき、いびきが大きいとまずくない?魔獣に襲われないかな?」

とドーラに聞いてみる。

「どーだろ?俺らなら面白がっていたずらしに行くけど?」

・・・・・・


ーー


「んー、、どうだ?」

ガンダさんが皆に訊く。


今、ダンジョン3階層の奥で休憩に入ったところ。

ここまではガンダさんはちょいって仕留められる魔獣しか出てこなかった。

いつもと同じくらい?、半数はスラえもんに食べてもらう魔石のない魔獣達だったのも、いつもとあまりかわらない。


ボクはダンジョンにそれほど詳しくないので、その程度しかわからない。

おかしい感じがするか?違和感がするか?と言われれば、特になにも感じなかった、としか言えない。


「ドーラは?」

ボクは一番詳しいだろうドーラに訊くのが一番いいだろうと思って訊いてみる。


皆、ドーラを見る。

「おう、、、でもー、なんも?特になんも感じなかったぞ?、、勿論、今のところは、だけどな?」


「他の皆は?」ガンダさん


ジオさんもザクさんもボクも首を振る。


「なぁドーラ、もしダンジョンに異変が起きたら、何処の階層くらいが一番変化がわかりやすいかな?」

ガンダさん、さすがリーダー!


「・・・やっぱ、一番奥じゃね?」ドーラ

「今、10階層だったっけ?最深部は」ガンダさん

「えー、、うん、10層だな、それ以上は、まだできていない。」

「まだ?」

「今できかけているかな?もう少しで完成しそうな?」ドーラ

・・


「もしかして、それで魔力結構使われてて、地上の魔獣ができにくくなっている、とか、あるか?」

ガンダさん。


「あー、あるかもな!それかもなっ!!!」

軽いよドーラ、、


「皆の心配返せよ、、」ジオさん


「いや、まだ安心できないぞ?その11階層のボスって、、ほかの階層に行けたり、外にでれたりしないよな?」

ガンダさん、推測凄いね、いろいろ!!


「今までから見たら、まずそれはないと思うけど、、実際発生したのを感じてみないとわからないよ。俺らはダンジョンの中では結構 ”わかる” んだ。でも、まだ”無い”ものについてはわからない。」ドーラ


「そうか、、、ありがとう!。ん、それじゃ今回の調査はここまでっ!!。上に戻ったら、ギルドに行って報告してくるわ。」

・・・・

「どういうふうに、言うの?」ドーラ


「そりゃ、11階層ができつつあり、もうすぐ完成するだろうって、、、、、あー、、、」ガンダさん気付いた


「だろう?お店じゃないんだから、開店前に”もうすぐ開店でーす!”って言わないよ、ダンジョンは」

ドーラ


「情報元のドーラのことをバラしたら大変なことになるしなぁ、、王宮と貴族と教会から総攻撃か、奪われるか、俺ら全滅させても奪っていくだろうし、、」ガンダさん

「確実だな」ジオさん

「ああ、他はありえねぇ」ザクさん

・・・・・・・・・・


「おし!んじゃ、何も言わないでヨシっ!そのうち誰かが11階層を発見するだろう?んでいーんじゃね?」

「ああ、それが一番だな」ジオさん

「おう。」ザクさん

「よかった!でなければドーラを大きくして王様や貴族や教会を全滅させなければならなかったですね!!」


という、

ボクの発言は、どこかおかしかったのかな?

皆口を開けてボクを見ているんだけど、、、?


「ドーラまで、、なんでさっ!!」


「いや、、おまえ、、強くなったな、、うん、、」ドーラ


「「「「だっっはっはっはっはっは!!!」」」」


ガンダさんジオさんザクさんドーラの4人の大笑いが、ダンジョンにこだましまくった。


どこがツボったのか、解せぬ。

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