第二十二話 久々の異世界生活 食材調達 工夫してみる
ダンジョンある方の世界に戻った。
ボクが人生初のバイトの給料で皆に買ったケーキは、全員分買う為に、小さめの値段が安いケーキになってしまった。プチケーキ?っていうのかな?。(バターと砂糖をいっぱい買わなければならなかったから。)
でも人気ある店のなので、それなりに美味しいはず!
ガンダさんは、お客が引けた後の本館の食堂に全員集めたのだ。
ケーキの乗った皿が、食堂に座っている全員一人ひとりの前に置かれている。
そのよこには砂糖の入ったミルクティー。砂糖はこっちの世界では高いのでボクが向こうで買って持ってきたもの。
「みんな席に付いたなー?では、頑張って働いてこのケーキを全員分買ってきてくれたユータに感謝して、いだたきまっす!!」
「いただきます!!」×全員
皆すぐに食べ終えてしまったけど、、皿を舐めている子も多いけど、、皆満足顔。とろけているような顔?
天に昇ったような顔?
「まんぞくしたか!?」というガンダさんの声で、皆我に返る。
「んじゃ、ごちそーさまでした!!」ガンダさん
「ごちそーさまでしたっ!!」×全員
翌日
食料調達などしてから日本の方に行く。明日からまたバイトがあるから。
このように、バイトがあるときは日本に、無いときは宿の方に、と行き来を始めた。
ーー
数日後、本館の自分の部屋に戻ってきた時にティナとニヤが来た。ユータとドーラの帰還をもう気配でわかるようになっていた。
「ユータ、前に持ってきてくれたメモで何度かケーキ作ってみたの。そこそこうまくできたかな?と思うんで、明日、作るから味見してみてくれる?」「にゃ!」
と、テイナとニヤ。
「うん!ぜひとも!!嬉しいよ!頑張ってね!!」
これは、この世界ではじめて普通の人向けのケーキができるかもしれない!!
わくわくして待ち遠しくてねれないかもしれない!
僕らが、この世界に、ケーキを広めるかもしれないんだ!!
向こうから戻ってきた夜は、大概眠りにつくのは明け方だった。
最近はバイトしているので、バイトが無いときは当然寝坊する。
こっちに居るときは、いつもなら朝食時に誰かが起こしてくれるんだけど、、、、
食堂に行ったらドーラがテーブルの上でミルクティーをすすっていた。
「なんで起こしてくれなかったのさ!」
とボクがドーラに文句言うと、
「あのなぁ、お前が向こうで一生懸命働いているのをみんな知っているだよ。だからせっかくだからこっちにいるあいだだけでも寝かせとこうって優しさだろ?。おまえ、また向こうに帰ったら働くんだろ?」ドーラ
ああ、そういうことか、、
「そうだったんだ、、ごめん、ありがとう!」
「いや、いーけど、、飯くっちゃえ!そしたらまた食材調達にいくぞ!」
ボクは急いで食べようとは思っていなかったけど、、なんか、こっちのご飯食べてる時、食べるのがどんどん早くなちゃうんだよね、、美味しいのかな?
お腹いっぱいになったので、歩いてドーラと森の中に入っていった。
「なんか今日はいっぱい魔獣居るね?」ボク
「ああ、食料調達係が2人ともいなかったので、あまり肉を取りに来ていなかったんじゃないか?」ドーラ
ああなるほど、、
養殖の魚も食べないとどんどん増えちゃうからね。お客さんに出すだけだと増える一方だって言ってたし、、
そう魚の係の子どもたちがこのまえ食事の時に言っていた。だからお客さん増えないかなーと。
食堂のお客さんだけでも増えないかな、お弁当とか作ったらどうだろ?腐るかな?
そんなこと考えながら目の前に飛び出してきたイノシシ系のおいしい魔獣の頭を落とす、2頭続けてきたので続けて落とす。
そんなこんなで
「もういんじゃないか?」ドーラ
言われて見回すと、
狩りすぎかな?
でも干し肉にすれば持つし、冒険者に売れるし、、
干し肉も、いろいろな味があったら飽きないのになぁ、、
で、ポケットにしまって宿に帰る。
食堂の裏で森で狩った得物を出して皆で捌いているときに、お弁当の話と干し肉のいろいろな味の話を出してみると、ニヤが干し肉の味、テイナがお弁当に興味を示してくれた。
テイナは、弁当用に工夫すれば、その弁当は夕方くらいまで腐らないという。「そういうのは得意だからまかせておいて!」と請け負ってくれた。
ニヤは、うーんうーんぶつぶついいながら、、
「どうかにゃ?唐辛子のピリ辛味、醤油味、醤油と唐辛子の味、あと、少し値段が高くなるけど、醤油と砂糖の味、醤油と砂糖と唐辛子の味、とりあえずこれにゃら難しくにゃいし、、、」
ボクもテイナもいいと思った。捌くのを手伝ってる子どもたちも「おいしそう!」と言っているし。
ドーラは、そのまま肉にそのタレつけて食えばいーじゃんとか言っていたが放置。それじゃ焼肉だよね?生じゃないけど。
「それじゃ、この一部で作ってみようか?」
「いいにゃ!とりあえず味見できるのをつくらにゃいとにゃ!!」
捌くのが終わったら、大半を厨房に持っていった。
テイナとニヤとボクは干し肉作りを始めた。
「どうする?燻製にする?干すだけでいいかな?」テイナ
「両方やってみるにゃ!」
意欲旺盛ですねニヤさん!
日干しするのは干して、燻製するのは燻製窯に入れて火をおこして様子を見た後、
3人で食堂の隅でお茶を飲みながら、お弁当の話をし始めた。
「お弁当のおかずは何がいいのかな?」テイナ
「あ、まえに魚の担当の子達が、魚が結構増えるんで売れてほしいって言ってた感じ、、」ボク
「ああ、そうね、、そういえば最近魚づくしだったわね食材、、」
「ニヤは魚も好きだからいーにゃ!」
「魚、開いて内蔵取って日干しにすると美味しいよ。海の魚だけど、、」ボク
「あー、ヒモノ、だよな!すこし塩味で、うまいよな!」ドーラ。味見係だと最初からくっついている。
「塩味か、、いいね、ごはんにはちょうど合うね。あとはなんか少し野菜入れたいね。」
「あ、それもおまえんちで出るじゃん?」ドーラ
「あー、塩もみした野菜なんだけど、塩もみにするときに少し唐辛子入れると美味しくなるね」
んじゃそれで行ってみよう。ということになりそうになった。
「あ、弁当は2つか3つの種類がある方がいいと思う」ボク
テイナもすぐ気がついた。
「そうね、お客さんが品物を選べるといいよね。一つだと、気に入らないと見もしないと思うし、、」テイナ
「卵にゃ!」
「腐りやすそうだけど、、、揚げればいいかな」テイナ
「ゆで卵にして、それを味付けて味付け卵とか」ボク
「へぇ、、」
「醤油だと染み込みやすいと思う」ボク
んじゃそれと、
あとは干し肉に野菜にごはんのを1つ作れば3種類になる、と、決まった。
あとはボクとドーラの出る幕はない。料理できないからね!
なので、ボクとドーラは魚の係の子達のところに行って、食べごろの大きな魚をいくつか貰ってきてヒモノを作ろう。
と、ドーラと話して、子どもたちのところに行った。
子どもたちは興味を示し、半数の子が仕事あるので残り、半数の4人が僕らと一緒に干物を作った。
捌く時に気がついた。
ヒモノのまま保存食として持っていくのだったら、骨があると食べにくいよな、と。
皮は食べられる魚なので、内臓と骨と頭を取って、塩水に半時ほど漬けてみて、それから干した。
どのくらい干したらいいのかわからないので、様子見しようということになった。
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