第9話 洪水後 ノアの失態


 大洪水後の事ってあまり知られてないかもしれません。ノアは箱船出てから三百五十年も生きたんですよ。長生きですね。その間、息子のセム、ハム、ヤペテにも子どもが生まれました。ノアに孫が出来たんですね。


 とても興味深い出来事があったので、紹介コラムのように書かせて頂きます。カクヨムの天使♡風です。



 実は私、父親のオ◯ン◯ンを一度も見たことがない。一才の頃、お風呂場で転びそうになって、握った事があるとかないとか。覚えてない。弟くんのはオムツ替えでいやでも見た。オープンな弟は二十歳の私の頭の上に、といって乗せた。生温かい記憶しかない。けど、見てないし触ってもない。断じてそのような事がないように! パウロ風。知る人ぞ、知る。


 さて、今回ご紹介するのは、『ノア醜態晒しちゃった? カナンもしかしてやっちゃった?』です。筆者はモーセです。[創世記は全てモーセ著です]


 ノアは箱船から出ると、農業を始めました。畑を作って、作物収穫。まっ、たまには肉も食べたでしょうけど、やはり食べ慣れてるものが良かったんでしょうね。ブドウ園も作りました。何の為? ブドウ酒作るためです。


「ある時、ノアはブドウ酒を飲んで酔い、天幕の中で裸になっていた」九:二十


 いいです、いいです。お疲れ様です。酔って頭にネクタイ巻いちゃうのもありです。あっ、裸ですか? すっぽんぽん! 風邪引きませんか?


「カナンの父ハムは父親の裸を見て、外にいた二人の兄弟にその事を告げた」


 息子のハムが一番最初に見つけたんですね。何を? 下半身丸出しで寝ている父親の姿です。ここですぐ、布でも掛けてあげればよかったのに。ハムは兄弟のセムとヤペテに言いにいきます。悪意があります。


「お前のかーちゃん、でべそ」のノリでしょうか? 似ています。「お前のとーちゃん、◯◯◯◯」ここは皆さまの想像力にお任せいたします。


 そもそも「母ちゃんでべそ」は子どもの悪態ではありません。でべそは女性器を表し、それを見たという陰口です。最悪、近親相姦の告白です。怖い。


 そんな動機で、つまり、性の対象として見たハムは、兄弟たちの元に行きます。セムとヤペテは絶対に見ないように、後ろ向きに天幕に入り、裸の父親に服を掛けました。


 セムとヤペテは族長ノアに対する敬意があります。ハムはチッと舌打ちした事でしょう。元々、そういう性的な欲望が強かったのかもしれません。知らんけど!


「ノアは酔いから覚め、自分に対して一番下の子が行った事について知って、こう言った。カナンは災いを受けよ! 兄弟たちの中で最も卑しい奴隷となれ!

セムの神が賛美されますように。カナンはセムの奴隷となれ。神がヤペテに広大な土地を与えますように。ヤペテはセムの天幕に住むようになれ。カナンはヤペテの奴隷ともなれ!」九:二十四〜二十七


 カナンって誰ですの? ハムの四番目の息子です。ノアの孫です。ノアはめちゃくちゃキレてます。カナンに呪いの言葉をかけてるからです。


 たくさんの資料を確認しましたが、カナンはノアと交わって倒錯した肉欲を満足させ、父親ハムはその行為を止めなかったとあります。


 裸を見られただけなら、子孫まで呪いませんから、無理矢理近親相姦説有力。


 ノアの言葉通り、カナン人はセムの子孫イスラエル人の奴隷となったり、ヤペテの子孫メディア•ペルシャがカナンの地を征服する事で成就しました。


 黒人系はハムの子孫。白人系はヤペテの子孫。そして私たち黄色人種はセムの子孫です。ノアはカナンの子孫だけが奴隷となれと言ってますから、白人が黒人を奴隷にするのは間違っている事が分かります。


「ノアは九百五十年の生涯を送り、死んだ」九:二十九


 ノアの最期はこんな簡単な一行です。まあ、ドライなモーセ著です。


ノアお疲れ様でした。次回からセムの子孫、アブラハムについての魅力をお伝え致します。


乞うご期待!



 

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