第5話 箱船に動物たちを入れなさい!

 さあ、ノアは箱船を造る事に加えて、また他にも命令されます。


「あらゆる種類の生き物を二匹ずつ箱船の中に入れなさい。生き物を保護するため、雄と雌を入れるのである。さまざまな種類の飛ぶ生き物、さまざまな種類の家畜、地面を動く生き物のうちからその種類にしたがって、それぞれ二匹ずつ」


 ちなみに、清い獣と鳥は七匹ずつです。大洪水のあとで使います。笑


 え? あらゆる種類ですか? 現在百五十万種類はいますよね。箱船に入りませんけど。あっ、ノアの時代はもっと少なかったでしょう。けど大丈夫かしら。


 よーく指示を確認してみると、種類と言ってますから、例えば犬の種類は一種類でいいんです。オオカミだけだったかもしれません。


 ある研究者によれば、最低、哺乳類は四十三種類、鳥類が七十四種類、十種類の昆虫が入っていれば、交配して、今の多種多様になるそうです。


 哺乳類二百八十、爬虫類百五十、両生類五十、鳥類四百四十、昆虫千種類とする研究者もいます。けどこちらも余裕でクリアです。羊が十三万頭入るんです。


 魚は入れる必要ないので、大丈夫です。ただ、雄と雌を入れなくてはいけません。間違えてしまったらアウトです。交尾して増えません。あー、めんど。


「あなたは、食べられるあらゆる食物を自分のために取りなさい。それはあなたと、動物たちの食糧になる」


 そうです、さらに、自分たちの食べ物と動物たちの餌も集めなくてはいけません。自分たちが松島さんのようにライオンのエサになるわけにはいかないのです。


 人には人の食物にゅうさんきんがあるように、キリンにはキリンの餌、象には象の餌がありますね。骨が折れる仕事だったでしょう。蛇がカエルを食べないように気をつけなくてはいけませんし。


 ここで、恒例プチ情報。ノアとその家族八人だけで、あらゆる種類の動物を箱船に入れる事は可能だっと思いますか? サーカスの猛獣使いのようににならなくてはいけませんか? 同じ種類の動物間違えて入れたりもしませんか?


 私だったら自信がありません。なんなら爬虫類は無視したい。

 実は、聖書には「あらゆる生き物が二匹ずつ、雄と雌がノアのいる箱船に」と書かれています。

 

 困った時の英語頼み。英語で言いますね。「They went inside the ark to Noah」ノアが入れたのではなく、彼らが、動物たちが入って来たんです。


 もちろん神様が手を貸してくれたでしょう。長い期間、箱船にいなければいけませんでしたから、冬眠、仮死状態にしてくれてもいたでしょう。そうすれば、餌も少なくて済むし、糞も無し。掃除が楽です。なんなら船酔いするから、私も仮死状態にしておくんなましって言う人もいたでしょう。知らんけど。


 ノアとその家族は箱船造る間、みんなからバカにされました。「洪水ってなんだよ! そんなもので滅びるわけないじゃん!」って言われたでしょうね。


「……そんな事言ってないで、箱船に入れよ! そうすれば命が救われるんだから!」ノアはみんなに警告したでしょうね。


 動物たちが箱船に入ったあと、神様は戸を閉じました。


 ノアが閉めたんじゃないんです。神様の猶予の時が終了! 


 


 大洪水きました。ノアたちガンバレー!

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