parfum de fleur
深町珠
第1話 in the morning
いま、こうしていても
僕の心は、穏やかだ。
不思議に。
ある、出来事が
僕の生を変えてしまった。
でも、その事を
後悔はしていない。
むしろ、よかったとさえ
思える
素敵な体験だった…
だから、こうして
綴られるわけ、なのだが…
それは、すこし前のことだった。
朝は爽やかに目覚めたい。
いつも、そう思って
お気に入りの音楽を聴いて。
今朝はポール・モーリア。
優しいサウンドが美しい。
珈琲の香りでめざめる、なんて
結構リッチな朝かもしれない。
僕は、所謂フリーターだ。
学生の頃から、バイトばかりしていたので
そのまま、こうしている。
それも悪くないな、と
今では思い始めている。
クラスメートたちは、あくせく
時間に追われた暮らしをしていて
最近、なんとなく話が合わなくなってきた。
ああはなりたくないな、と
彼らを見ていると思う。
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