火曜日 休憩時間
イケオジカフェ縁の営業時間は
OPEN 13:00~16:00
17:00~21:00(LO 20:30) CLOSE
である。
16時から17時の一時間はお店を閉めみんなで休憩を取る形だ。
「紫さん。今日の賄いはチキン南蛮でいい?」
そう言って厨房から姿を現したのは火曜日厨房担当のショウロウさんだ。
ショウロウさんは実家の定食屋を継いでいて火曜日だけ手伝いに来てくれる。ちなみにマドカくんとは高校生の時からの仲らしい。
「有難う御座います。マドカ君も大丈夫?」
「俺はなんでもいいよ。ショウロウの作るご飯は美味しい上にヘルシーだよね。」
「たしかに!ボリュームがあるのに身体は重くならないし、お客様からの人気も高いですよ!」
マドカ君と二人で盛り上がっているとショウロウさんはそうだろそうだろと大きく頷いた。
「高タンパク、低糖質を常に考えてるからね。じゃあ時間も勿体ないしちゃちゃっと作ってくるよ。」
そう言って厨房に戻って行くショウロウさんの背中は制服の上からでもわかるほど立派だ。
ショウロウさんの趣味は身体つくりらしく、日々筋トレと食事制限を気にかけているらしい。そのため41歳とは思えないほど引き締まったいい身体をしている。
髪は黒髪短髪で少しくせっ毛。髭はショートコンチネンタル。ちょっとダンディ系なイケてるおじ様とうちでは人気だ。
そんなおじ様の特技は料理でしかも太りにくいメニューを作ってくれるなんて、なんて理想的なイケおじでしょう。ショウロウさんを捕まえてきてくれたマドカ君には感謝してもしきれないよ。
「マドカ君本当にありがとう。」
「どういたしまして。紫ちゃん、またトリップしてたね。早く片付けて、賄いみんなで食べようか。」
私の突然の言葉にマドカ君は驚きもせず呆れもせずただ優しく笑顔を返してくれた。
本当に我が叔父もイケおじだ。
テーブルと床の掃除。備品の補充を終わらせて、みんなで賄いを食べる。
こうしてイケおじカフェ縁の休憩時間は過ぎていく。
「よし、夜の営業も頑張りましょー!」
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