秘めたる思い

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秘めたる思い

〈あおい→ひなたに電話〉

もしもし?あおい、どうしたの?何も聞こえないよ!(強めに)もしもし?もしもーし?


〈あおい宅〉

あっ、起きた?おはよう。勝手にキッチン使わせてもらったよ。


…え?なんでここにいるかって?もー大変だったんだからねー。まっ、その話はひなた特製カレーを食べながらね。はい、どうぞ。


じゃあ、あおいは電話したのは覚えてる?…そっか、それも覚えてないのね?

えっと、あおいが電話くれた時、ケーキ屋さんで買い物終わったとこだったのね。

それで、電話の様子がおかしかったから急いで飛んできて大家さんに頼んでカギ開けてもらったの。そしたらあおいが倒れてるんだもん、ビックリしたよー!


…じゃあなんでここの住所が分かったか、って?それは、あおいから年賀状送ってくれてたじゃない?それでね。


ん?カレー美味しい?そう?それなら良かった。あおいも中辛好きなんだね。


(涙をこらえて)まったく、人騒がせなんだからぁ。でも良かった。あおいが何でもなくて。


…(涙流しながら)ごめん…なんかあおいの元気な顔見たら安心しちゃって。


(涙をぬぐった左指にバンソウコウがしてある)えっ?バンソウコウ?あっ、こ、これは…ちょっと張り切り過ぎちゃって。


じゃあ食後のケーキもあるんでしょ、って?も〜現金だなー

うん。チーズケーキとショートケーキあるよ!あおいはチーズケーキがいいんでしょ?


あっ、あおい、ここにカレー付いてる。え?自分だって、て?やだー


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