2021.2.24

 俺が住んでいるマンションの向かいは、広めの部屋。確かあの部屋はデザイナーさんが住んでいたはずだ。


 俺はそう思いながら定期的にここに住んでいる人たちが集まる部屋へと向かった。そこに向かうと、部屋まるまるが中学校の教科書などの教材販売会場と化してた。珍しいものを見るように見ていると、色々な教科書があり、中には死を題材にした禍々しいものもみられた。


 俺はそんなバラエティ豊富な教科書たちを見た後に、総合体育館へと向かった。今日はバスケットボールの試合があるからだ。しかしだからと言ってこれといったことはしていない。レクリエーションのようなイベントだからね。


 体育館に着き、中を歩いているとそこで小学生の女の子があたりを見渡して立っていたが、そのまま座り込んでしまった。


 どうしたのかと聞くと、案の定迷子らしく姉を探しているとのこと。俺は一緒に探そうかと言い、その子をおんぶして一緒になって探した。


 いそうかなという所を虱潰しに探したが、見つけることはできなかった。しゃーなし自分の試合のこともあるし、ここは施設の人に任せようと思い会った場所に戻る途中に負ぶってた女の子があーっと前を指さした。刺した方向には、女の子と同じくらいの歳の女の子が同じように周りを見て何かを探すようなそぶりを見せていた。


 その子の元へ向かうと見つけた! というリアクションをとった。俺は負ぶってた女の子を降ろすととことこと姉に当たるような子の元へと駆け寄った。姉に当たる子にお礼を言われそのまま階段を上がっていった。


 俺は、去っていったほうを見て、自身も試合があるのでその準備をしに踵を返した。


 さあ、TIPP OFF だ

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