第41話
学校に行くといつも以上に人がいなかった。月曜日だからいつもより少ないのだろうか……? そこら辺はよく分からない。
「ふぃー……おはよう創時君」
「あぁ、おはよう」
モコモコしている神崎さんが来た。それはもうモッコモコである。いや、寒くなってきたのはわかるけど……
「まだそこまでじゃないと思うんだが……」
「へへへっ 暖かいに越したことはないからね」
「そ、そうか」
うむ、女神というのは分からないものだな。
「光莉〜 おはよう!」
「おはよう、白愛」
「おはよう、川井君」
「あぁ、真滝くんか、おはよう」
「今君はものすごく嫌そうな顔をしたけど僕が何かしたかい?」
「いや、特に」
苦手ではないけど進んで話したいとは思わない、が正しい。表情がいつもイケメンスマイルのせいで何を考えているか分かりづらいからだ。
「でしょ? それで、川井君。君は球技大会何にするつもりなんだい?」
「バレー」
「それは難儀なものだね」
まさかの即答。えぇ、なんでだよ。
「あんた、顔になんでだよって書いてある」
「だねぇ」
「確かに……」
3人が違う反応で同意してくる。そこまで顔に出ていたのか。
「じゃあ、僕が球技大会の仕様と何故難儀なのかを説明するよ」
「おう」
「球技大会は2日あり、1日目は予選リーグ、2日目は決勝トーナメントとなっているんだ」
「ガチやないか」
「僕もそう思う。それで、予選リーグを勝ち抜いた各学年上位2チームと勝ち点と得失点差で敗者復活を全体で2チーム、計8チームで決勝トーナメント」
「大会かよ」
「一応大会だよ」
普通の学校ではありえないくらいの量をやるんだな。だから体育館が2個なのか。中等部と高等部用に。
「で? 難儀なのはなんでだ?」
「君たちのクラスはどう足掻いても決勝トーナメントは厳しいということだね」
「ほぉ……?」
ちょっとムカつく言い方をされた。
「まず2組は強いの噂されているだろ?」
お遊び集団か。マシなの5人集まったところでよ。
「次に5組だ。化け物がいる」
運動神経突破してる奴かな? なるほど、1人だから問題ないな。
「んで、高2、高3にバレー部はいないから必ず拮抗する。よって敗者復活の枠は無いだろ? だからだよ」
なるほど……うちにも1人いるっぽいけど話しぶり的に大したことないっぽいな。
「ふむ、お前はどこの組だ?」
「僕は3組でサッカーだよ」
無関係ってことか。腹立たしい。
「予選リーグの仕様について教えてくれないか?」
「そこまで詳しくないねぇ」
あそこまで知っててこれは知らないのかよ!
「んーっと、確か15点マッチの1セットだよ」
代わりに神崎さんが答えてくれた。
「なるほど」
神妙な顔つきをして頷いてみる。特にこれといった反応はなかった。
「まぁ、健闘を祈るよ」
「サンキュ」
結局、なんでこんなに人がいないのか聞くの忘れてた。
★★★★★
教室に入ってきた人の会話を聞く限り、球技大会の練習をしていたようだ。とても気合が入っていて結構だ。
いや、なんか睨まれているんですけど。
いつもの貫通属性の殺意とかじゃなくて単純に苛立っているような感じだ。
「えぇ……」
もちろん全員から睨まれてるわけでは無い。ほんの数人……5人程度からだ。共通点は……何?
「まぁ、わかんないもんは仕方ないよな」
と、つぶやいて勝手に納得した。
〜あとがき〜
いつも読んで頂きありがとうございます!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます