目視作業
完結後1) 忘れる時間と読者視点
いやぁ、長かった。
本当に長かった。
何しろ二つ、年取ったからね。
などと、趣味でやっている素人モノカキさんならなきにしもあらずで、
ついに書き終えることができたなら、お疲れ様。
いつまでも眺めていたい心血注いだ我が愛しき長編だろうとも、
浸るのはそこまでにしておいて、
すっぱり忘れる時間をもうけたい。
(なかなか難しいですが)
書き上がった直後はすなわち第一稿のため、
これから改稿、見直しという作業に備え脳みそをリセットするためだ。
鉄は熱いうちに打てというけれども、こればかりは冷めきってからが一番いい。
半年、一年、作品世界に浸りきっていると、
いわゆる身内感が抜けきらず、批判的視点を持ちにくくてよろしくない。
もちろん長けておられる方は即、頭を切り替えて作業されても問題ないが、
なかなか抜けない方は是非とも、せめて半月くらいすっぱり忘れて他のことに熱中、
それから改め読み直していただきたいと思うのである。
これ、あいだがあくほど新鮮味が増すこと請け合いで、
そのとき覚えた感覚こそが、読者目線に匹敵するとお見知りおきいただきたい。
そこで改め、作者の意図したものとのズレを調整しよう。
仕上がりはより理想に近づけるはずだと考えるのである。
力説するほどのものではないから、書いていてちょっと恥ずかしい。
ちなみにこの冷却期間をオイラはとある思想家さんから拝借して同様に、
「塩抜き」と呼ぶことにしている。
しっかり塩抜きして、いい塩梅に旨味だけを引き出せたら。
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