第4話 『女三人の姦しい旅』 ベネット編

 LIVE FOR HUMAN外伝の第四章 ベネット編です。ストーリーは無くてほぼベネットの一人語りです。短いです。内容もギャグ寄りです。


女三人の姦しい旅 ベネット編



 ルルカお姉様からお話のバトンを受け取りまして、どうも、ベネットですにゃ。


 にゃ? にゃんでここだけアチキがメタ気味にストーリーテラーやってんのかって?


 そうしてみたかったからに決まってるからじゃあにゃいかっ!



 まあね。これ書いてる作者も、二〇一五年七月と九月に参加する予定のイベントに間に合わせる為に一~二ヵ月でLIVE FOR HUMANの主要八キャラ分のエピソードを、一キャラ約五十ページ、単純計算で全キャラ分四百ページぐらい書こうってのもにゃ……なんつーか、エグいよにゃ。

(二〇一五年十一月現在、九月に開催された文学フリマ大阪までには全部書けました)


今、作者の脳の右側が痛んだにゃ。偏頭痛かにゃ?


(現在二〇一五年六月九日。この時点では予定している八キャラのうち三キャラまでしか終わってない情況でした)


 このペースだと、七月は半分しか本作れそうににゃいにゃあ。




 さて、作者の愚痴はこの辺にして……アチキの話をするにゃ。





 どんな話かって?





 そりゃあ、アチキとルルカお姉様との喋々喃々ちょうちょうなんなんとしたラヴラヴノロケ話に決まっているにゃあ~。



 愛に飢えていたアチキの許に天使のように舞い降りて来たルルカお姉様。



 たまに怒ると恐いけど、いつも優しくて淑女で献身的で……ああ~、でも、残念にゃがら、『淑女』ではもうにゃいかもしれにゃいにゃあ……アチキと旅の途中も毎夜毎夜愛を語り合う為に、そりゃあ、誰の理解も届かないくらい熱~い抱擁と接吻を交わして――――ヴェラ? 


 あんにゃ音楽馬鹿はただの同行人に過ぎにゃいにゃ! アチキはルルカお姉様と二人で旅しているようにゃモンにゃ。



 夜の生活は、そりゃあもうヴェラにゃんかほっといてイチャコラの花園を毎夜築いていっているにゃ。


 具体的なプレイは――――





 ――――

 ――――――――

 ――――――――――――




 ――――とまあ、愛の神エロースもビックリの深く濃い愛を、心も身体も魂もぶつけあって育んでいるのにゃ! 




 これを読んでくれる人に伝わってるかにゃ? 


 にゃ? あるェーーーッ!? 



 アチキが熱く語った部分が、バッサリ省略されてるーっ!?





 ……あ? ああ。この小説、R18指定じゃあにゃいのか。そりゃあ駄目にゃ! 見せられないよ! にゃはっはっはっはっは。





 R18と全年齢の区分けが何故必要かは、あえてここで深く語るまでもにゃいよにゃ? 



もし同人イベントでこういう本を手にして読むのにゃら、カタログにゃり何なりを熟読するのにゃ!





 いいかにゃ、良い子のみんにゃ? 




 アチキだってホントはこのありったけの愛を叫びたいにゃ。



 作者ももし十八禁というしがらみがにゃくて、ついでに言うと恋愛に対し絶望的なくらい経験が無い童貞でにゃければ公然と愛を書き殴っているはずにゃ。


(誠に遺憾ですby作者)




 でも、考えてみて欲しいにゃ。



 規制をしにゃいことによって生じる結果を「誰も責任が取れない」ってことがどれほど恐ろしいことか。




 ある時、いたいけな子供が、『偶然にも』、『不幸なことに』アダルティな作品を手にとってしまって、それを公然と、声高に叫んでしまった結果……。




「この本おもしろーい! 裸の人同士が(規制)して(規制)して(超規制)してるー! 超おかしいよねー! あはは!」



 なんて叫んじゃった日には、親御さんとか、ご兄弟とか、学校の先生とかが色々困ってしまうにゃ。





 何故なら、性という人間の根源的な機能は、人間が太古の昔から大事に大事に、あるいは乱雑に取り扱ってきたモノにゃんだけど、一般的に恥ずかしくて不快だったり、何かと秘匿の対象とにゃってしまうからにゃ。



 ついでに、そういうのを一人で叫んでしまうと、この世知辛い世の中、差別の対象ににゃってしまうのにゃ。みんにゃも学校の同級生にいじめられたくにゃいよにゃあ?




 ……ちっ。まったく持って窮屈にゃ世の中にゃ。



 子供たちには「こんなの読んじゃいけません! 不良になるわよ!」なんてのたまっている癖に、その子供を製造する為に大人たちが散々飽きるほど愉しんだのはにゃんだって話だよにゃあ。



 必要以上の規制にゃんてにゃくにゃればいいのに……。






 まあ、大人たちが思っちょる以上に、君たち進んどるって、ア  チ  キ  ら  知  っ  と  る  けどにゃあ? 


 こんにゃの氷山の一角だよにゃ。





 にゃっはっはっは。ともあれ、現代社会では公共の場で十八禁を読むことは違反にゃ。





 同人誌即売会でも、参加する人たちの善意でこのルールを守っているにゃ。一応言っとくにゃよ? 一応。至極真っ当にゃ教育的小説本だからにゃ? キリッ。






 自主的に規制するから、自主規制って成り立つにゃよ?






 自主が規制しにゃいと








ニャッ  フッ  フッ  フッ  フッ  フッ  フッ  フ。






 というわけで、不本意にゃがらそういう性的にアダルティなやり取りの描写はこの本ではしにゃいにゃ。冒頭の注意書きでも書いてるけど大事なことなので何遍でも書くにゃ。





 さて、話がだいぶ逸れちゃったにゃあ。アチキから性的にゃ話題を取り上げると、一体何が残るのやら…………。





 じゃあ、J×J×の話でも――――って、これも駄目にゃの!?





 著作権モンダイ? ミャアーーーッ!! 




 何それ! 十八禁より面倒くさそーっ!





 え? 少なくともオリジナルオンリーの場合は駄目にゃの? みんにゃで

仮面を被って  人  間  を  辞  め  た  大人物の話や、パニックになりそうな時に素  数  を  数  え  る  神父さんの話や、黒  い  龍  の  エ  ネ  ル  ギ  ー  波  を撃つ邪眼師の話や、モナリザの絵の手元を見て(規制)した殺人鬼の話や、世界一有名なネズミの話とかしちゃいけにゃいのーーーッッッ!?





 ……こりゃあ、窮屈ってレベルじゃあにゃいにゃあ。




 金に汚い大人の事情でどんどん面白くない世の中が量産されていくのにゃあ(飽くまでベネット個人の見解です)…………アチキや、本を頒布しに会場やサイトに集まっている大多数の人たちにとってしんどい世の中なのにゃあ…………。


 ①今すぐ著作権モンダイを廃止する妙案が思い浮かぶ。オタク界のメシア現る。



 ②人類からあらゆる差別と貧困と大人の事情が無くなるぐらい皆が進化する。イノベーション。



 ③解決出来ない。現 実 は 非 情 である。



 ぐらいの三択ぐらいは今すぐあるものかと思ってたけど…………少なくとも現代では




 ③解決出来ない。現 実 は 非 情 である。



 の一択にゃんだにゃあ…………にゃんてこったい。





 ま、まあ、自分の作った作品がどっかの誰かに勝手に使われたり売られたりしてたら嫌よにゃあ。





 うむむむむ……アチキから性的なネタもオタク的ななネタも取り上げたら、いよいよ話すことも無くにゃってしまうにゃ…………。





 ああ、もういいにゃ。話題はない。ネタもぶっちゃけ無いにゃ。




 作者も自分の脳味噌の限界を感じて投げ気味ににゃっちゃってるにゃ。






 だから、アチキだけ近況報告をするにゃ!






 最近、一つの街に滞在して、酒場でショーを催す短期バイトをやっているにゃ。




 どういう経緯でそうにゃったかはルルカお姉様の章を読んで欲しいにゃ。





 ルルカお姉様にあんにゃ食習慣があったにゃんて……にゃんで今まで気付かにゃかったんだろ。



 ま、ともあれ酒場の店長もああ約束したからにゃ、朝飯はしっかり養ってもらうにゃ。お姉様が栄養失調で倒れでもしたら大事だからにゃ。




 しかし、それはそれとして、人の良いオヤジもいたもんにゃ。アチキらがそんなに誠実で高尚な一行にでも見えたのかにゃ? 




 お姉様がナイフで傷つけた柱も、結局貼り紙を貼って隠しただけでほぼ弁償代にゃんか請求されにゃかったようにゃもんだし……強いて言うにゃら貼り紙の用紙代とインク代かにゃ。





 まさか、最初にルルカお姉様が危惧した通り、実は寂しかったからアチキたち女三人を囲う為に親切にゃフリしてるだけとか……逆美人局? 




 ギミャ! オトコに襲われるにゃんて想像するだけで怖気が走るにゃ……ゾゾゾーッ。





 ……まあ、その辺りに一番警戒しているのはお姉様にゃんだし、何かあればアチキらは容赦なく叩きのめすけどにゃ。





 アチキの貞操の危機……そこに颯爽と割って入りアチキを助けるルルカお姉様! 




 ふにゃあ。そんにゃことににゃったら、ますます惚れちゃうにゃ~。






 ……人に利用され、虐げられる。ヴェラはそういうこと経験無いけど、アチキとルルカお姉様は違うにゃ。







 アチキは芸術家気取りの人間に捕まって、あらゆる苦痛と辱めを受けたにゃ。





 その傷痕は、この背中の焼印に今も残っている。






 ルルカお姉様は、元は貴族のお嬢だったけど、乱心した当主に殺し合いを強要されて、好戦的で凶暴な人格まで植えつけられたにゃ。





 どちらも他人に虐げられて、利用された。





 そんにゃアチキらが惹かれあうのもある意味必然だったかもしれにゃいにゃあ。





 ス××ド使い同士は惹かれ合う。似たようにゃモンで、同じ心の傷を負った者が惹かれ合うモンにゃのかもしれにゃいにゃ。





 初めは、ただお互い見つめ合っているばかりだった。お互いしか見えていにゃくて、進むべき人生の道筋を見ようとはしていにゃかった……かも。





でも、そこで「そうじゃあないだろ!」って喝を入れてくれたのは、共に旅をしてるヴェラにゃ……にゃんか複雑にゃ気持ちだけど。





 ヴェラは「自分たちの生きる道は、誰かに用意してもらったり、何処かから見つけてくるモンじゃあない。自分たちで同じ方向を見て前進しながら死ぬまで作り続けるモンだ」って言ったにゃ。





 確かにそうだにゃ。お互いに見つめ合ってるだけじゃあ前には進めにゃいにゃ。そんな状態で前進しても転んで大怪我をするだけにゃ。





 大事にゃのは、お互いで支え合いながらも、一緒に同じ方向を見て人生を歩み続けること。




 それが愛し、愛されて生きるってことにゃのか……にゃ?






 ……にゃんだか湿っぽい話ににゃってきたぞ。暗い話でズズーンと落ち込むのはアチキの性に合わにゃいにゃ!






 ま、まあ、そう教えてくれたヴェラには、にゃんだかんだ言いつつも感謝してる……にゃよ?





 あ、飽くまで仲間として、にゃ! アチキの中でナンバー・ワンでオンリー・ワンにゃのはルルカお姉様だけにゃ!






 さ、さあ! アチキの与太話もこの辺で終いにするにゃ。





 次はヴェラ! あいつにバトンパスするにゃ! さっきの話……街でバイト始めて数日。にゃんか変化があったみたいにゃよ?





 HEY! バトンパスパスパアースッ!!





 女三人の姦しい旅 ベネット編 END

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