第24話 ソニアの気持ち【飛ばしてもOK】
「ふふっ、ロアさんって結構図々しいところがありますよね……」
私は宿屋の一室で今日の出来事を思い返していた。
「まぁ2万ムルで穏便に済ませたって考えることもできますが、たぶんロアさんはそんなこと考えてないでしょう……いや、もしかしたら考えているかもしれません」
ロアさんはどこか底が見えないところがあるんです。
そしてなんとなく、私の考えも見透かされているように思えてしまう。
年上だからでしょうか?
「……歳じゃないんだろうなぁ」
考えが読めるようで読めない。
そんなロアさん。
だから話していても楽しいし、私のことを笑わせてくれて、時折見せる安心感にすごくホッとする。
でもロアさんは年上なのに少しだらしない。
そんなところはなんだか可愛らしく思えてしまう。
「……意識しているんでしょうね」
誰かのことをこんなに考えることは今までで一度もありませんでした。
胸の奥が少しキュッとしてて、くすぐったいようで、なんだか心地が良い。
ロアさんとパーティが組めて本当に良かった。
おかげで私は楽しい日々を過ごさせてもらっています。
「同じ部屋をとれていれば、今もロアさんの顔が見れたのですが……残念ですね」
ロアさんの顔がみたいです。
ふふっ、明日が待ち遠しいですね……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます