生涯のラッキーとアンラッキーは、プラマイゼロになると信じる主人公。
昭和の雰囲気を未だに保つ喫茶店で、今日も真剣にポイントを計算していた。
今日のアンラッキーが足りない……かと思案に明け暮れる中、絶好のアンラッキーポイントが降りかかる。まさに降りかかる……。
そのチャンスを、アンラッキーのまま乗りきろうとする主人公と、店側の真摯な対応に思わず笑ってしまった。
どちら側から見ても、素敵な美談で終わるはずのやりとりなのに、なぜか、お互いの思惑は重なることはなく、次第にエスカレートしていく。
この終わりの見えない、アンラッキー合戦、勝敗の行方は……? 主人公か? 店員か? それとも……?