第4話


おそるおそる玄関に向かった俺。


背中と脇には嫌な汗をかいていた。


ダメだ。マヒロの怒った顔を想像しただけで

怖くて、


俺は足が震えて...。


手まで震えてきた...。


カチャリと鍵を開け、

ドアノブを掴んだ手が。


血の気が引いてて、あんまり感覚がない。

ガチャンとドアを開けたら。


そこにいたのは、

にこにこ顔のマヒロだった。


「シンジ、あのさ!」


「これ、チーズケーキ作ったの!

食べて!!」


不思議なことに。


マヒロは怒ってなかった。


もしかして、メールまだ見てないとか...?


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