第2話 どうやら転生したようです
何もない暗闇の中、自分の意識だけがあるのが分かった。
「俺は確か勇者と共倒れになって、、」
その記憶は鮮明に覚えている、そして一つ気がかりな仲間達の事。
「ベルフェ達は大丈夫だろうか、、」
勿論死んでしまった自分にそれを知ることは出来ない。
とりあえず何故自分の意識があるのかを考えねばならない。
と、考えていると頭の中に響く声。
「とお、、透!!起きなさい!!」
透?俺のことか?他に声が聞こえる事はなく、明らかに俺に言ってるという事が分かった。
仕方なく俺は目を開け、起きる事にした。
目の前には一人の女性の姿が現れる。
「やっと起きたのね!!今日は高校の入学式でしょう?早く準備していきなさい!遅れるわよ!」
この女性は俺の記憶によると母らしい、名前を王馬奏美、一人で俺、つまり王馬透を育ててくれた人だ。
ちなみに父は俺が子供の頃に事故で亡くなったらしい。
前世で母親に捨てられた俺にとって、母との暮らしとは、なんとも考え深いものがあった、それは透の記憶だけであったが俺にとってとても心地よく、魔族達の日々を思い出される。
今の俺は人間であるため、学校に行こうと思う、俺はベットから飛び起き、朝ごはんを食べ、支度をし、家を出る。
「行ってきます!」
「いってらっしゃい!」
母の大きな声が聞こえる。
何故俺が転生したのか分からない、
だがこれからの人生が楽しみな透(魔王)は喜びを噛み締めながら家を出た。
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