それから

ちいさな子は、めぐが

お空を見ているので


一緒に、見上げてた。



「あの、お空から来るの?」と


思ってるのかしら。

まるい目で。



「そう、今は夏だから、ひとひらさんは雲の中。

降りて来る時に、雨になってしまうのね。」と、めぐは


溶けてしまう、雪のひとひらの

お話の先を思い出して。





「どうして?あついから?」と


その子は、たずねる。





めぐは「そうね。寒くなると

溶けちゃうのね。かき氷みたいに。


かき氷、好き?」と、めぐは

微笑みながら。



その、ちいさな子は、うなづいて。




そっか、そうなんだ、と

めぐは、その子を撫でなでして。




「お空の、高いところは寒いの。

あの、白い雲さんは、みんな氷の粒なのよー。真っ白でしょ?」と。



その子は、不思議そうに

「こんなにあついのに?溶けないの?」



そう問われて、0/6t/1000m、と言う

物理の気温・標高関係式を


思い出しためぐ、だったけど(笑)



ちいさな子にそれを言っても(笑)。



なので、「高いところはだんだん、涼しくなるのね。お山、登った事ある?」と、めぐはその子に聞く。



その子は、こっくり、と、うなづく。




「涼しかった?」と聞くと



その子は、うんうん。と、にこにこして「どうして涼しいの?」と。



めぐは、PV=nRT

の気体状態物理式を連想したが(笑)


子供に解るはずもない(笑)。


なので「高いところはね、宇宙に近いから。」と言って置いた(笑)。


すると、その子は


「うちゅうって、どうしてすずしいの?」



(笑)



子供の知識は旺盛である。(笑)。





曖昧にできない、めぐ(笑)。




そこで「おひさまの光がね、暖かいって思う時、どんな時?」と、その子に尋ねる。




その子は、うーん、って考えて。

「当たってる時。」と、にこにこ。




めぐも、にこにこして「そう。宇宙には、おひさまの光があたるものがないのね。真っ暗でしょ?宇宙って。」と、宇宙中継の画像を思い出して(笑)。







その子は、しばらーく考えて「ここには、何かあるの?」と。




めぐは「そう、みんなが吸ってる空気があるのね。それに、おひさまが当たって、あたたまるの。


海もあって、山もあって。

海が温まると、お水が、だんだん・・・・。」

と、言って。「ゆきのひとひら」の

後ろのほうのページ、水蒸気になって空に昇り、雲になる絵を見せた。





その、ちいさな子は、不思議そうに

そのページを見ていた。


「ごほんのつづき、よんで」と



絵本の間のページが、気になった(笑)。






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