Mission impossible

「あら、さむ。おもちゃにしないでー。」

と、お母さんは、にこにこ。


コンビニ袋を、回収(笑)。


それで、作戦は失敗(笑)。



かわいい、わんこのする事は

ほんとは、こんな理由があったり。


家族の靴下や、靴をコレクションしたりするのも


ひょっとして、そこに

こびとさんが、くっついているのを

わんこが発見して、助けたり。



そういう理由だったり。


したりすると、楽しい(笑)。




それはともかく。



さむは、作戦に失敗。




それを、ルーフィ司令(笑)に

伝えに行った。



ルーフィは、岬の松林の

公園で、冷たい珈琲などを

楽しんでいた。



ルーフィの足元にくる

犬の影が、少し足長に見えている。


気づくと、午後の陽射しは

柔らかく傾いて。



「どうでした?」と、ルーフィは


穏やかに微笑みながら。



失敗したのは、見れば分かるけれど



そんな時こそ、苦労を労うのが

イギリス流である。



感情的にならず、冷静なのが

ジェントルマンである。

007もそうだ(笑)。



さむは言う。

「本を運ぶのは、結構難しいです。たまぁが運ぼうとしても、重いので

本に噛み付いてしまう。

それでは、大切な本が

傷つけてしまうでしょう?」




ルーフィは考え「そうですね。

手を使えるといいんですけど」と

想像する。


さむが、手を使ってリュックサックに

本を詰めて。


背負って。


とっとこ、とっとこ。



それは、かわいいかも(笑)。




ルーフィは、さむに尋ねた。


「立てますか?」



さむは「はい。大丈夫です」と言うので



ルーフィは、「それじゃ、手が使える魔法を掛けましょう」



天を仰いで。


魔法陣を、すい、と書くと


さむは、前足を自由に使えるようんなった。



よく、かわいいわんこが


立って、握手したりする事があるけれど



それは、ひょっとすると

立って歩ける魔法を、掛けてほしいと


そんなふうに、言っているのかも。




誰か、わんこの仲間が


そういう魔法を掛けてもらったのかも。(笑)。






「それで」ルーフィは言った。


もう一冊の「ゆきのひとひら」を

さむに手渡して


「これと取り替えてきてください。

そうすれば、本を無くした事にならないし。


いたずら、とも

思われないでしょう。



それから、立って手を使っているところを

誰かに見られないようにね。

見つかると、魔法は消えちゃうから。」



なるほど。



と、さむは思った。


それで、魔法が消えちゃった犬が

立ち歩きをしたりして。


それを芸、なんて思われてるのか。





・・・・・結構、犬族にとっても

2足歩行は、憧れなんだろうな。





それは、進化生物学的に見ても正解である。



人間の祖先が、立ち上がり

2足歩行になったせいで


手を自由に使えるようになり


文字を想像したり、工作をするようになったり。



その、文化を得て

頭が大きくなった。




だが、そのせいで

早産で生まれてしまい

お母さんの負担が増えたから


ストレスが、母子ともどもに

影響を落とす。




そんな、精神分析学の研究も

あったりもするくらいで



つまり、進化のせいで

自然のなかで、のんびり生きる事が


結構、大変になっている生物に

なってしまった、などと

生物社会学では、言われていたりする。



なので、犬がもし

2足歩行するようになれば・・・・



人間界と似たような事になるかもしれない。




そんなふうに、さむは思った。



たぶん、さむは

生まれ変わって、人間界に

行くこともあるだろう。



そんなとき、ふとしたことで


この事を思い出したりすると



それを、心理学では


既視感、なんて言ったりする。





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