さむとたまぁ

「さむぅ」


絵本を読んでいた子は

ベッドを下りて

さむのところへ。


さむの方が大きい(笑)


でも、愛おしむように

さむに、すりすりする。


さむに、寄ってきたたまぁは


「おかえり」と言う。


犬と猫は、言葉は違うけど

なんとなく、ふたりは通じる言葉があった。



いつかどこかで、遠い前世で

友達だったかもしれなかった。



犬と猫、仲悪かったりするけど

こういう例もある。




「ただいま」と、さむは言い


「あの絵本を、探している人がいるんだ」と。



たまぁは、うなづき「ああ、さっき聞いたよ。横町のハチが言ってた。」


って。



さむは「そうなんだ。表に魔法使いのイギリス人が来ていて。絵本を取り替えてくれ、と。

その絵本の中に、めぐって女の子がいるそうだ。」と。



たまぁは、おどろいて「めぐって名前は聞いたことあるな。その、捜索願いを出した猫の飼い主。

その中にいるのか・・・。」



たまぁは、捜索の理由が解った。


飼い主の行方を追ってたのか。



でもまさか、その中に・・・・・。





さむは、言った。

「この子とわたしがじゃれている間に、その絵本を持って

表にいる魔法使いに渡してくれないか。


かわりの絵本を持っているそうだから。」



そう、さむはたまぁに言った。




たまぁは、「わかった」とうなづいた。。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る