さむくん

外から帰ってきた老犬に、お母さんは「さむ?おかえり。早かったのね」


と、にこにこ。老犬のあたまを撫でた。



さむ、と言う名前の老犬は、朴訥に

のこのことあるいて。




その後ろ姿を、愛おしむように

眺めているお母さん。



優しい気持ちを保つために


何か、象徴が必要。



それで、ずっと一緒に暮らしている。



愛ってそういうもの。




ずっと、一緒にいようね・・・・。

老犬には時間が余り残されていないけれど


その間、ずっと一緒にいたいと

彼女は思う。



子供のためにも。





さむは、廊下を歩いて

絵本のある部屋に向かう。



「さあ、どうしよう・・・・・。」




部屋のドアを開くと、絵本と、子供。

それとたまぁが、じゃれていた(笑)。



たまぁは、理由があってじゃれていたのだけど。





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