魔法使いさん
.....ルーフィ......。
すてきだったな....。
ぼんやりとした記憶をつないでみた。
でも、夢じゃない。
.....あした、日曜日。
ひょっとしたら、ルーフィに逢えるかな......。
わたしは、そんなことを思いながら。
すてきな出来事を忘れないように。
こうして、ペンを走らせている。
....童話作家になろうかな(^.^)なんて、夢みながら。
-end-
翌朝、日曜日。
やっぱり雨。
傘さして、お散歩のふり....でも
ほんとは、あの、ごみ捨て場が気になって。
「あの」日曜日。きょうの事だけど
どうして、ゴミ捨て場に行ったのかなんて
覚えてない。
..やっぱり、ルーフィが誘ってたのかしら....
わたしは、少し早足で
あの、ごみ捨て場に行ってみた。
でも。
あの、ぬいぐるみは無かった。
....どうして?
考えてみた。
でも、わからない。
ルーフィーは、「夏への扉」を開けて
帰ってくるって行ってた。
夏への扉ってどこだろう。
バーゲンセールのキャッチコピーみたい、って
思ったら
なんとなくおかしくなって、笑顔になった。
「なんとかデパートに、夏への扉が開きます」なんて。
そう。
彼はきっと帰ってくるって言ってたんだから。
魔法使いの主人、その眠りを覚ます
資格を持つ人を探しに来た。
そういって。
わたしに、そんな資格あるのかな.....
でも、ルーフィーはそう言ってた。
彼が現れたら、聞いてみたい。
本当にわたしでいいの?って。
結局、ルーフィーには会えなかった。
それはそうよね、と
回想するとそう思う。
時間旅行した旅人が、その痕跡を残す訳はないし...
でも、なぜわたしの記憶に残っているのだろう。
..わからないな。
雨の中、傘をさして歩いていたら
おなか空いちゃった。
キッチンには、昨日のカレーが残ってたので
ブイヨンでのばして、スープカレーにしてみた。
ひと味足りないな、なんて思いながら食べた。
おなかいっぱいになったら、眠くなっちゃった。
部屋に戻ってお昼寝...なんて思って。
ごろん、としてたら
いつの間にか夜だった。かな.....
でも、ルーフィーはそう言ってた。
彼が現れたら、聞いてみたい。
本当にわたしでいいの?って。
結局、ルーフィーには会えなかった。
それはそうよね、と
回想するとそう思う。
時間旅行した旅人が、その痕跡を残す訳はないし...
でも、なぜわたしの記憶に残っているのだろう。
..わからないな。
雨の中、傘をさして歩いていたら
おなか空いちゃった。
キッチンには、昨日のカレーが残ってたので
ブイヨンでのばして、スープカレーにしてみた。
ひと味足りないな、なんて思いながら食べた。
おなかいっぱいになったら、眠くなっちゃった。
部屋に戻ってお昼寝...なんて思って。
ごろん、としてたら
いつの間にか夜だった。
気が付くと、「あの」日曜日と一緒に
星が綺麗で。
なんとなくわたしは、屋根裏部屋へ行ってみる。
出窓を、あの時は乗り越えて....
滑落したんだ。
もしかして....
わたしは、反射的に
出窓を乗り越えた。
でも、何も起こるはずもない。
お屋根の下、父のお部屋からは
ショパンのメロディ。
..あの弾き方は、小山実稚恵さんね。
favorites chopin、という
彼女の好みの選曲で綴られたアルバムだった。
わたしは、でも
あまり、こういうベストものは好きじゃなかった。
今、思うと若さ故の気取り、なのだろう。
作曲者の意図通りに演奏順をするべきだ、なんて
スノッブしていたのだろう。
練習曲10ー3、「別れの曲」が流れた。
...ほら、ね。
なんて、有名すぎるこの曲を喜んで聞いている
父をミーハーだなぁ、なんて
思えば、ほんとに恥ずかしい高慢な気持ち。
でも、それもルーフィとのことで
気持ちがもやもやしてたから、かもしれなかった。
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