適応者物語

三望

第1話 異変

「今日の夜ご飯はなににしようかなー。」


そんななんの変哲のないことを、大学から家に向かいながら考えていた。自分の家が見えてきたその時、


ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……


急に地震が起こり、コンクリートの地面が割れ、付近にあった電柱などが次から次へと倒れていた。


「地震か?!とりあえず身を隠さないと……」


そう思った瞬間、後頭部の強い衝撃とともに意識を失ってしまった。


…………


「うぅ、頭が痛い…。気を失ってから何時間経ってるんだ?」


自分のスマホで時間を確認してみると、なんと3日も経過していた。正直驚いたが、同時に地震が止まっていることに納得した。道端で3日も倒れていたのか…。


「とりあえずこの3日間で何が起こったか情報収集でもしてみるか。幸いにもネットは使えるみたいだしな。」


調べていくうちに分かったことがいくつかあった。まず、地震は全世界で起こっていて、地震が収まったと同時に、世界中に謎の遺跡が出現したということ。遺跡には自衛隊など政府の管轄で探索をするようだ。次に、この世界の人間ではない人達が大地震後に現れたということ。人族はもちろん、エルフ、ドワーフ、竜人、魔族などがいるそうだ。それぞれの種族は割と友好的だそうで、今は総理大臣と各種族の長たちが

情報交換をしている様だ。魔族やエルフは、ほかの種族を敬遠してるイメージあったけど、どうやら違ったようだ。そして最後は、スキルが発見した人間が現れたということだ。スキルはステイタスと念じるか、唱えるかの二つの方法があるようだ


「スキルが発見した人と、してない人の違いが何なのかはまた考えるとして、スキルを確認してみるか。…ステイタス」


唱えると同時にゲームでよく見るようなウィンドウが目の前に現れた。


名前/九十九 優(つくも すぐる)

lv./1【99】

種族/人族

職業/なし【選択可】

スキル/臨機応変

HP/100

MP/10

STR/10

VIT/10

DEX/10

AGI/10

INT/10


…スキルが発見していたようだけど臨機応変ってなんだ?



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

適応者物語 三望 @tomato0410

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ