クラス転移にあいましたが、一緒に行動したら絶対追放されるので僕は勝手に生き抜きます!
俺氏の友氏は蘇我氏のたかしのお菓子好き
1 鍛錬編
第1話 プロローグ
まっすぐに伸びる一本道はまるで魔界のよう。
道を歩く人々はまるで僕を襲う魔物のよう。
そして、道の先に堂々と構える建物はまるで魔王城のよう。
………はぁ、行きたくないな。
僕は億劫な気分で下を向く。
なんでこんなにも学校に行きたくないかと言うと、話せば長くなり、根本の原因。
それは小学校まで遡る。
小学二年生のとき僕の両親は死んだ。
不慮の事故だったらしい。
両親は普通ではなかったが、優しくていい人だった記憶がある。
父はすこしお酒に依存気味だが、僕にとても優しくしてくれたし、常識人だった。
母は僕に強く当たるときもあったが基本的に優しく、包み込んでくれるような安心感がある人だった。
そんな両親との日々は短かったがとても幸せだった記憶がある。
でもその生活はその日、その瞬間から一変した。
祖父は経営者で所謂大金持ちだった。
僕の父親は祖父からの信頼があったため、遺言から遺産の多くを相続したらしい。
それを親族は欲しがり、僕のことを『物』として扱い、争った。
結局僕は父の弟の家に引き取られることになった。
父には姉弟が3人いるが、皆ダメ人間だ。
姉は海外の詐欺師とともにハニートラップを仕掛けて各国を回って遊び暮らしている。
ひとつ下の弟はギャンブル依存症で家すらも売って、今現在ホームレス。
その下の僕が引き取られた弟は医師でしっかりしてるかといえば大間違い。
ナースやキャバ嬢の家に入り浸っている。
嫁はというと、こちらもナースで夫の金を使い込み、ホストと毎日ドンペリパーティー。
そして同じく金だけはあるが、両親から愛情を与えられず、放って置かれた子供二人は見事なまでにやさぐれている。
そんな彼らは新しく入った僕をおもちゃを見るような目でみて、奴隷のように扱った。
そんな地獄の日々がその日から始まった。
◇ ◇ ◇
そんな非日常的な日常が四年以上続き、僕は中学生になった。
その記念に家に来た祖母は驚愕する。
首に輪っかをつけられ、ほぼ全裸の状態で家事全般を押し付けられていたあざだらけの僕を見て。
そしてすぐさま僕を引き取った。
そこからの生活は幸せだった。
足腰の弱ったおばあちゃんだったが、僕に優しく接してご飯を作ってくれ、暴力も振るわない。
服や欲しい物も買ってくれた。
だが、その生活もある日終わる。
おばあちゃんが心臓発作で倒れたのだ。
慌てて僕は救急車を呼ぶが一足遅く、おばあちゃんは死んでしまった。
その後、遺産のなくなった僕を誰も引き取ろうとはせず、僕はおばあちゃんの家で一人暮らしを始めた。中学生二年生のときだった。
そしてこのタイミングで僕は初めてのいじめに合う。
最初は小さなことだった。僕が少し身長が小さく女顔だったので、おちゃらけた男子が僕を女装野郎や、弱虫とあざ笑ったのだ。
はじめはそんな幼稚で一部なものだったが、何も言い返さない僕を見て、クラスのみんなはこいつには何を言ってもいい。やってもいいと思ったらしい。
徐々にいじめはエスカレートし、殴ったり蹴ったり、給食をこぼされたり、ボールを顔面にぶつけられたりなど、体にも影響が及んだ。
そして僕は足の骨を折った状態で高校に進学した。
そこがここ、市立
進学校だったのでいじめはないと思ったのだが、ここでも中学と同じくいじめを受けた。
しかも、頭が無駄に良いだけあって更に悪質だった。
教師や他クラスの正義感のあるやつにばれないように隠密にそれでいて残酷に僕はいじめられた。
それはもう、話すのが嫌になるほど。
周りもなにか言えば自分が標的になることはわかっているのか、傍観者のまま。
はぁ、本当に最悪な人生だ。
ほら、今もこうしてクラスの入口の前でクラスの中心の奴らに絡まれている。
「おい
相手はニヤニヤ顔で僕を見つめる。
「はい。」
僕は返事をしスカートをめくる。
そう、スカートだ。
奴らはいつか忘れたが僕を教師に
そして今日僕に課されたお題。それは簡単だ、
「おおー!まじでやってるぜこいつ」
「エッグ、きもいなぁ!」
「なんか俺興奮してきた。」
「やめろ気持ち悪い!」
そう。女物の下着を履いて学校に来て一日それで過ごすこと。
もうこの学校で僕が女子生徒の制服を着ていることは有名だ。中には僕が男ってことを知らない人もいる。
「もういいですか?」
僕はリーダー格の赤井に聞く。
彼は僕を見てあぁ、とつぶやく。
僕は自分の席に行き準備を始める。
周りから
「本当に可哀想ね」
「でも、私達に来なくていいじゃない」
「そうね。あいつがいないとこっちまで来そうだよね」
「クスクス」
「ハハハッ」
と言う声が聞こえる。
僕は内心飽き飽きしながら席を立………とうとして地面に倒れる。
周りを見るとみんなも地面に倒れていた。
「地震かっ!?」
誰かがそう叫んだとき、地面からまばゆいばかりの光が溢れ出す。
これはもしかして、異世界てn……そこで僕は意識を手放した。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
本作をお読み頂き誠に有難う御座います。
作品のため、読む進める前にどうぞ、
☆☆☆宜しくお願いします。
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