第1話 告白

「好きです!」

俺は小学校時代から好きな丸山夏鈴に義務教育が終わると同時に告白した。

ただ、正直玉砕覚悟だった。アピールをしていなかった訳ではないけど、俺のキャラや何度かふざけて告白してるからどうせ振られると思ってた。


「五分くらい考えさせて」……

「正直に言うとね、気づいてたよ。それに私も好きだった。でもごめんね。今の友達のままがいい」

夏鈴は泣きながら答えてくれた。


「しっかりと返事してくれてありがとね」


「でも、RAINはこれまで通り話してくれると嬉しいかな」


夏鈴からの提案は嬉しかった。

前に仲良くしてた女の子に告白をされて俺は振った。それからちょっとずつ話すことが減り、今では全く話していないのだ。俺も彼女みたいに言えば気まづさとかはなく話せていたかもしれない。


「うん。でもしばらくはこの件について話してもいい?聞きたいことがあって」


「もちろんいいよ。今は色々普通じゃないだろうし」


「ありがとう」


それで会話は終わり、2人は各自帰って行った。





元々毎日のようにRAINしてたから翌日も気軽に話しかけた。


〈まじで気づいてた?〉


〈うん。気づいてないふりが難しかった〉


〈うわ!まじかー。よく気づいたね〉


〈聖也君が吏起君に話してるのを聞いちゃって ね〉


〈てことは半年以上前じゃん。この半年間恥ず〉


〈だからこそ私が意識したのはあるかも。もっと早くにしてくれればなー〉


〈俺がチキンすぎた‪w〉


〈…あのさ、やっぱりもうちょっとだけ、返事を待ってくれない?〉


〈どうゆうことですか〉


〈あの後にね、さらに考えたの。私は聖也君が好きだったのは間違いなくて、でも色んな葛藤があって〉


〈そっか。俺はどんなに長くても待つよ。しっかり考えて答えを出して。ただ、絶対に後悔させない!ていうのは無理だと思う〉


〈そうなの?〉


〈うん。俺にそんな自身はない。〉


〈そっか。明日、奈々に相談するね。そして返事するよ〉


〈わかった。急がないでいいからね〉


〈うん〉


…………


その日の翌日の夜。

〈返事をしたいので電話をかけてもいいですか〉

夏鈴から連絡が来た。


〈いいよ〉

俺は即座に返事をした。


プルルル


「もしもし」


「も、もしもし」


「その、返事を決めました」


「はい」


「「……」」


「直接告白してくれてすごく嬉しかった。1度振って、また改めて。こんなにワガママな私でよければよろしくお願いします」


「ほんとに?ほんとにいいの?」


「はい!奈々に聞いてもらって、私自信がどれだけ聖也君のことが好きかわかったの。だから」


「やった。これからよろしくお願いします」


「こちらこそよろしくお願いします」


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どうも作者です。

新シリーズとなります。色々と至らない点はあると思いますが何卒よろしくお願いします。


僕の他作品と同様、

「」は会話

〈〉はSNSチャットアプリ

()は心の声

とさせて頂きます。

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